12-3.___ ページ16
貴方side
鞄に荷物を詰め、貰ったお土産も入れた。
やっと帰れると思うと、肩の力が抜けそうになる。
ガチャ
os「準備出来ためうか?」
さらさらの髪を揺らしながらオスマンさんが言う。
『はい、今日までお世話になりました!』
os「全然ええんよ!また今度おいで〜」
『ふふっ、ありがとうございます』
バタバタバタバタッ
『?』
誰かの走る音がして、音の方向を向く。そこには一般の兵士がいて、オスマンさんを見つけると同時に"あっ!"っと声を漏らし、こう言った。
mb「お、オスマン様!伝令を預かっております!」
os「?どうかしたん?」
mb「そ、それが…。例の国から連絡がありまして…。」
"例の国"そう聞いた途端にオスマンさんの目がうっすらと開き、唇をきゅっと結んだのが分かった。
…どうしたんだろ。
os「チッ…なんであの国はいっつも急に…。」
ピリピリとした空気が走る。
怖い怖い…。さっきまでの"めうめう"もいつの間にか消えている。
するとオスマンさんはインカムをポケットから取り出し、
os「もしもしグルッペン?あ、うん。聞いた?俺送って行けそうに無いかもしれない…。どうする?………うん。うん。わかった。」
え、待って…。今送って行けないかもしれないって言った?私今日も帰れないの…?
os「ごめんね、Aちゃん。俺ちょっと用事出来ちゃって。今日送って行けそうに無いんだ…。明日の朝送って行くから今日も泊まって行ってくれないかな…?ホントにごめん…。」
どうしよう。帰りたい。もう体の限界が近づいてきている。これ以上続いたらどうなるか分からない。
『な、なら1人でも帰れますよ?それに元々1人で帰る予定でしたし…。』
頼む、帰らせてくれ
os「それはできないよ!グルッペンから1人では帰すなって言われてるから…明日の朝絶対送って行くから、今日だけは許してくれないかな…。」
早朝まで、あと何時間だろう。眠れば痛みも治まるだろうか。…いざとなったら部屋の窓から出て家まで帰れば薬を取ってこれる。
…クソ、あとは運次第だ。
『…分かりました。その代わり、明日の朝は必ず帰りますよ?』
os「!ありがとう!明日の朝、絶対送って行くから!」
mb「…オスマン様。」
os「あ、うん。今行く。じゃあAちゃん。おやすみ!」
『おやすみなさい!』
そう言い捨てオスマンさんと兵士は走り去って行った。
─耐えてくれよ…
全く、本当に
『…厄介な体。』
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うり太郎(プロフ) - あ、もう、ヤバい(語彙が)。好きです(意味深)。うん。好きいいいいいい!!(土下座して土にめり込んでそのまま起きてバク転してバク宙した(出来ないけど))早くお互いのこと気づいて欲しいぃぃ!!更新再開楽しみにしてますゥ!! (2021年8月14日 22時) (レス) id: ccbe99882f (このIDを非表示/違反報告)
あとら(プロフ) - アイシュさん» そう言って貰えて有難いです!私もこのアイシュさんのような方好きです(突然の告白)神作品ではありませんが更新頑張ります!!応援ありがとうございます!(´TωT`) (2020年1月7日 21時) (レス) id: db9fbb9ed4 (このIDを非表示/違反報告)
あとら(プロフ) - CO2さん» ああああありがとうございます!?これからも頑張るのでよろしくお願いします!ヽ(;▽;)ノ (2020年1月7日 21時) (レス) id: db9fbb9ed4 (このIDを非表示/違反報告)
アイシュ(プロフ) - 最高!...好きです!(突然の告白)なんで作者様はこのような神作をつくれるのですか!?更新頑張ってください!応援してます! (2020年1月7日 17時) (レス) id: 4ddb37048f (このIDを非表示/違反報告)
CO2(プロフ) - めっちゃ面白いです!更新楽しみにしてます!(`・ω・´) (2020年1月6日 23時) (レス) id: 55ea3c243b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あとら | 作成日時:2020年1月4日 11時