9-4.___ ページ47
貴方side
(続き)
『そしたら!むかえに行く!ぜったいに!』
「っ、ほんまに?」
『うん!ぜったい!だから、待ってて!』
「....うん!わかった!」
そして、かつての兄にした様に私からもこの子との繋がりを永遠に保つために
『....もしかしたら、分からなくなっちゃうかもだから、これ、お揃いで付けておこう?』
「これ、なんや?」
『これはね、ぺりど....ぺりど、なんだっけ....。』
「ぺりど?」
私はこのペリドットのついた足輪をお揃いでプレゼントした。
『忘れちゃった!けど、"えいえんのきずな"がつづくって石がついてるの!』
「へー!じゃあ、離れてても"えいえんのきずな"つづくん?」
『うん!だから、この石をたよりにむかえにいくよ!』
「...わかった!ちゃんと待っとる!」
─だけど次の日。
朝。あの子のいる孤児院の周りに人だかりが出来ていた。
「女の子は全員亡くなったらしいわよ」
「本当に?可哀想に…。」
何の事を話しているのだろう。
突然訪れた騒がしさに、私は胸騒ぎがした。
そして、あの子が住んでいた孤児院を見ると
「物騒だな、こんな時に…。」
家事で焼け果てた孤児院"だった"建物が、その人だかりの隙間から見えた。
『探さなくちゃ…。』
男「!おい、お前は…」
腕を掴み、話しかけてきたのは、いつかの金属工房のおじさんだった。
男「…どこ行くんだ。」
『あのこ…さがなくちゃ』
なにかに導かれるように歩く。
行くあてもないのに、ただあの子を探し求める。
男「その子…女の子か?」
『うん。そうだよ…?』
男「…多分その子は。」
あぁ。言わないで…。
『まって……。』
分かっている。この先を。
────────
作者↓
変なとこで終わってすいません…
続きます(--;)
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作者名:あとら | 作成日時:2019年9月22日 21時