9-1.別れまで。 ページ44
貴方side
風呂場から出るとゾムさんが廊下の椅子の上で胡座をかきながら眠っていた。
『待っててくれたのか…。』
申し訳ない事をしたな
するとゾムさんの足首の辺りで何かがキラリと輝いた。
『…は?』
ゾムさんの足首に視線を落とすと、そこにはペリドットの付いた足輪が嵌められていた。
『なんで…』
何故この男が持っている?これは私があの子にあげた物だ。何故こんな"男"が持ってるんだ?
まさか。
『あの事件を起こしたのはゾムさん…?』
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─
いい機会だ。私の人生という、書きかけの"最悪の物語"を見せよう。
─私は、目の色が気持ち悪いと言う理由で両親に捨てられ、兄ちゃんと共に孤児院に住んでいた。
…だけど、ある日兄ちゃんは突然消えてしまった。
当時幼かった私は、ただ兄ちゃんが何処かへ出掛けるだけだと思っていて、まさかそれから行方が分からなくなるなんて知りもしなかった。
兄ちゃんが居なくなってから数ヶ月後、孤児院の庭で遊んでいた私は、路地裏に小さな人影があることに気づいた。
『…だれかいるの?』
人影が揺れる。そして
緑が目の前に飛んできた。
『?!と、とんだ?!』
???「んふふ、すごいやろ。」
『う、うん。』
現れたのは、前髪が長く、私よりも少し長い肩にかかる程の茶髪の"女の子"だった。
???「なぁ、君ここすんどるの?」
『うん、そうだよ。あなたは?』
???「…あっち。」
そこには明かり1つ灯っていないボロボロの孤児院だった。
???「でも、帰りたくないんや。」
『どうして?』
そして、その子は袖を捲った後、苦しそうな声をしているのに、笑顔でこう言った。
???「これ、なんやとおもう?」
そこにはにはとんでもない光景が写っていた。
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作者↓
皆さんあけましておめでとうございます!
2020年もよろしくお願い致します<(_ _)>
こんな文才の無い駄作者ですが、お付き合い下さい…!
今年もよろしくお願い致します!
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作者名:あとら | 作成日時:2019年9月22日 21時