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貴方side
しんぺい神さん以外の方々が風呂へ向かうと、私はしんぺい神さんに風呂に案内される事になった。私は今がチャンスだと思い、先程の疑問を聞くことにした。
『しんぺい神さん。』
sn「ん?どうしたの?」
『ロボロさん、体調崩されてるんでしたね。』
sn「うん。…それがどうしたの?」
顔は雑面で見えないが、やはり不安がっているように見える。
『しんぺい神さんって、軍医さんじゃないですか、そんな軍医さんなら、体調が悪い方の事って放っておけないですよね?』
sn「そうだけど…それがどうしたの?」
『何か、隠してません?しんぺい神さん。』
sn「!?……どうして、そう思うの?」
ビンゴだ。やっぱり何か隠していた。
『貴方に…しんぺい神さんに、焦りと不安の様子が伺えます。それと、布越しだからといって侮っては行けませんよ。』
sn「あはは…バレちゃったかぁ。それにしてもすごいね。読心術でもやってたのかな?」
貴方も充分に凄いですね、ピンポイントで当ててきましたよこの人…。
『まぁ、少しだけですけどね。それより、ロボロさんどうしたんですか?』
sn「うん。病気は…病気なんだけどね。」
病気ではあるのか、なら本当は何が…。
sn「でも、多分これは一生ロボロに纒わり付く物なんだ。」
『治らない病気なんですか…?』
しんぺい神さんがこくりと頷く。
纒わり付く…という事は、そういう事だ。
sn「ごめんね、暗い話しちゃって…さ、お風呂着いたから、ゆっくり温まってね。」
気づいたら風呂場へ着いていたようだ。
早い所入ってしまおう。
『あ、はい。ありがとうございました。』
sn「うん、じゃあお休み。部屋にはゾムが案内してくれると思うから、出たら廊下か食堂で待っててね。」
そう言ってしんぺい神さんは医務室の方へと歩いていった。
『さて、』
私は脱衣所に置いた服の下に"大切な物"2つを仕舞ってからお風呂に入った。
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作者名:あとら | 作成日時:2019年9月22日 21時