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7-1.見学 ページ34

貴方side

幹部の皆さんと自己紹介を終えてから、私はゾムさんに城内を案内してもらう事になった。

zm「おし!じゃあどっから行こか?」

『ゾムさんが好きな場所とか、皆さんが好きな場所を案内して貰えたら嬉しいです!』

正直言って何があるかもわからないしな…。

zm「せやんなぁ…じゃー、エミさんのとこ行こか!」

『エーミールさんは確か図書館の司書さんをやっていらっしゃるんですよね!』

zm「せやで!俺はあんま本読まへんけど…まぁ取り敢えず行こか!」

────────
こうして私達は、エーミールさんがいる
城の別館にある図書室へと歩みを進めた。

zm「A、ここやで!」

そこには茶色の大きな両開きの扉があった。

扉をあけて中に入ると、部屋の中央には螺旋階段があり、天井いっぱいに広がるガラスからは日光が差し込み、図書館を照らしていて、窓からは、夜とはまた違う風がそよそよと吹いている。

em「おや?ゾムさん達じゃないですか。図書館に何か御用ですか?」

『あ、エーミールさん、こんにちは。』

zm「今Aに城の案内してる所やねん。思い付くのエミさんのとこ位やったからここに来たんよ!」

そう言いながら無邪気に笑うゾムさん。

em「そうだったんですね!でしたら次はひとらんさんやロボロさんの所に行ってみたらどうです?何か面白いものが見れるかもしれませんよ?」

ひとらんさん…は、たしか飼育員さんだったよね。動物とかお花を育ててるのかな?

zm「あ、そういやロボロ大丈夫なんかな?」

em「あぁ、そう言えばさっき自分の部屋に走って戻られてましたよ?焦ってる様にも見えましたけど…。」

焦ってる様に?どうしたんだろ。

『うーん、心配ですね。体調でも崩されたんでしょうか。』

zm「うーん、よくわからんけど後で様子見に行こか!」

em「あ!良ければお茶飲んで行きません?淹れますよ。」

zm「俺!飲む!」

em「ふふっ、ゾムさんにはいつもの甘さ控えめのお菓子がありますよ。」

『い、いいんですか…?』

嬉しいけど申し訳ないという気持ちが募る。

em「いいんです!Aさんとは紅茶でも飲みながら、本とか色んな趣味について話したいなぁって思ったので!」

透明感のある笑顔でお茶に誘うエーミールさん。

そんな笑顔で言われたら断れない…。

私は誘惑に負け、エーミールさんとゾムさんとお茶会をする事にした。

────────
作者↓

い、一気に投稿じゃぁぁぁぁ!((

不定期ですが頑張りますね…!

7-2.___→←6-12.___



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作者名:あとら | 作成日時:2019年9月22日 21時

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