6-1."0969" ページ22
rbside
ここで1つ昔話をしよう。
俺には血の繋がった妹がいた。
だが俺と妹の目が気持ち悪い、と言うのが原因で両親に捨てられ、孤児院に入れられた。
孤児院では父さん....院長も家族として良くしてくれてたし、住んでいる皆は俺たちの目の色を軽蔑せずに受け入れてくれた。
だがある日事件は起こった。
俺はその日の夜、院長の部屋に呼び出された。
rb「どうしたの?父さん」
「ああ、ロボロか。今日はいい知らせがあるぞ!」
幼い時に"いい知らせ"と言われたら誰しもがワクワクするだろう。
──だが、俺が言われた言葉はそれを裏切るものだった。
「お前は強くなるんだ!」
rb「強く....?」
「あぁ、お前は強くなる。人間を超えるんだ。」
院長が指を鳴らすと、俺は黒ずくめの大人に囲まれた。
rb「父、さん....?どういう事........?」
「いいか?お前がいい子にしていれば、痛くないからな?頑張れよ、
"0969"。」
何が何だか分からなかった。
だが大人達は俺に考える猶予すら与えず、隔離室の様な部屋へと俺を押し込んだ。
俺がその部屋に入ると、たちまち麻酔を吸わされて、意識を失った。
────────
それから目が覚めて体を起こそうとすると、どうやら手足を拘束されていて、身動きが取れなかった。
「おや、目覚めたか?"0969"。」
rb「さっきから何言ってるの...?父さん。俺は"0969"なんかじゃな((「うるさい!」
すると院長は突然声を荒らげた。
「お前は黙って俺達の言う事を聞いていればいいんだ!これでお前が成功したら、俺は国に認められて........。」
rb「と、父さん。怖いよ」
「いいか、"0969"。お前はモルモットなんだ。実験材料なんだ。」
rb「え....?」
「ふっ...お前はな、これから私達の実験材料になるのだよ。」
──それから俺は"0969"と呼ばれるようになった。
あの日からは夜院長の部屋に呼び出されては薬を投与される毎日で、苦しくて、辛くて、逃げ出したかった。誰だってこんな状況なら逃げ出すだろう。けれど俺には逃げ出せない理由があった。
あいつが....
院長が。
俺の妹を....人質にしたからだ。
────────
すみません、まじですみません…。
不定期+亀更新過ぎますね(´;ω;`)
頑張っていきます!
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作者名:あとら | 作成日時:2019年9月22日 21時