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3-4._____ ページ13

grside

ゾムが行方不明になってから1週間。
気分転換に俺はいつものパン屋へジャムパンとチョコパンを買いに来ていた。

パン屋の店長さんの名前はAさんと言って、毎週パンを焼いて城下町の穴場スポットとなっている場所で店をやっている女性だ。

彼女は俺が疲れ切っている顔をしている事に気づき、話を聞いてくれた。

事情を説明すると、Aさんが手伝ってくれると言ってくれた。俺としては嬉しい限りだ。ただ、

『任せてください!』

と言う前の彼女の顔が何処と無く悲しそうだったのは気のせいだったのだろうか…。

それから俺はゾムの特徴を分かりやすく教えて言った。すると彼女の顔が苦笑いへと変わり、

『そのお仲間さんってあの人だったりします…?』

と言ってきた。

彼女の指さす方向を向くと、"ち、チッス"と
控えめに手を振るゾムがいた。

gr「……………は?」

いや、ゾム?なんでこんな所にいる?
それに何呑気にハンバーガーなんて食ってるんだ。

よく考えてみろ。

俺の気分転換に来た城下町の隅のパン屋で聞き込みをしたら、呑気に飯を食っているゾム(行方不明だった)に出会い、苦笑いを浮かべながら"どういう状況だ。"と言いたそうな顔を浮かべているパン屋の店長と、行方不明になっていた本人は"見つかった"とでも言いたそうな顔をしながら手を振っているというなんともカオスな光景を目の当たりにしたら、誰でも頭を抱えるしかないだろう。

gr「…ゾム。」

zm「ち、チ〜ッス」

チッスじゃねぇよコノヤロウ。

gr「やっと見つけたゾ…。俺らがどれだけ心配したのか分かってるのか?」

gr「…俺ら必死でお前の事探してたんだゾ。」

不安だった。

zm「っす、すまん…。」

怪我してるんじゃないかって

gr「トン氏は焦りすぎてミスが目立ったし。」

zm「…おん。」

敵に捕まったんじゃないかって

gr「コネシマ達は聞き込みとか、周りの国まで探しに行ったし。」

心配だった。

gr「ロボロなんて、1番心配してたゾ。今までに無いぐらいの顔色してた。」

そうだ。皆心配してた。

gr「皆、お前の事、心配してたんだゾ。」

…クソ、イラついたから殴ってやる。

ドスッ

zm「…痛くないで、グルさん。」

gr「五月蝿い。わざと優しくしてやったんや」

zm「グルさん….ありがとな。」

gr「…当たり前や。」


あぁ、




見つかってよかった。

────────

やっとここまで来ましたァ!
じゃんじゃん進みます!

3-5.___→←3-3.___



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作者名:あとら | 作成日時:2019年9月22日 21時

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