3-2.___ ページ11
貴方side
『いらっしゃいませ、って、元気ないですね。どうかされたんですか?』
いつもは上機嫌でパンを買いに来る常連さんが、今日はなんだか不機嫌でクマを付けながら項垂れてる…。
???「あぁ、Aさん。実は俺の仲間が、行方不明なんだ。」
『行方不明なんですか?!』
それって一大事なんじゃ?!
なんでここに来たんすか?!
『いや、無理にパン買いに来なくても良いんですよ?!あ、元気出るようにおまけしておきますね…?』
???「いや、丁度城下町にそいつの目撃情報を集めに来たからパンを買ってこようと思ってだな…決してサボってるとかそう言う訳じゃ無くて…えっとだな…。ハッ!おまけは有難いゾ…!」
あっ、(察し)
それにしても扱い雑やしませんか兄貴()
???「まぁ、彼奴は強いからな、死んではないだろう。俺らは仲間を信じてるからな。」
『…。』
本当はちょっと心配なんだろうな。
クマが付いてる。仲間なんだから信じていても身の安全ぐらいは気にするだろう。
『私も出来るだけ探します、髪型とか服装とか、目の色とか、できるだけ特徴挙げてくれませんか?』
???「!いいのか…?!」
『常連さんが困っているんですから、当たり前ですよ。』
本当は嘘。
???「それは有難いゾ!」
『任せてください!』
本当は
─本当は
《「家事かしら…?」》
《「あら....可哀想に....」》
《「女の子は全員……。」》
《「可哀想に。」》
─私と同じ思いをして欲しくないからだ。
63人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あとら | 作成日時:2019年9月22日 21時