おう、幼児化するってよ。【和馬ver.】 ページ10
光一side
古く、ページもヨレヨレの本を抱え直す。
古本屋に売るんだけど、これじゃ価値がほぼつかないだろうな。
徒歩だから、かなり重い。すみれでも連れてくればよかったな。
さあっと、この葉が音を立てる。
…おかしい。
風なんて、吹いてないはずなのに。
「…あっ！」
不意に上から声が降ってくる。
幼くて、思わず出てしまったと言うような感じの声。
思わず上を向くと。
「えっ、うわっ！？」
黒ずくめの、子供が落ちてきた。
まさか、このパターンは！
「くっ！こういち、伏せろ！」
幼児が、おれの手から本を奪いとる。
ゴスっと音を立てて、本には黒々と光る棒手裏剣が刺さっていた。
棒手裏剣が貫通した本を茫然と見ていると、和馬(幼児)が申し訳なさそうに言った。
「すまない…オレとしたことが、ぼうしゅりけんを落としてしまった」
ー
「ふっくく…か、和馬…ふふふ」
すみれが笑いを堪える。クリスと健太も微笑ましく和馬を見ていた。
和馬が不満げに口を開く。
「わ、わらうな！ふくとからだのサイズがあわなかったんだ！」
実はさっき棒手裏剣を落としたのは、服に仕込んであるはずのが抜けてしまったらしい。
元々身長が高い和馬だからか、服が一段とぶかぶかだった。
そのため、いつも見えないようになっている道具が丸見えなのである。
健太がヒョイっと和馬を抱き上げる。
「えへへ、和馬くん可愛いなあ！いつもよりいっぱい喋ってるね！幼児化したからかな？」
「は、はなせけんた！」
ジタジタと手足を動かして下ろすよう要求する。
それを見たすみれがニヤニヤとしながら言った。
「えー、和馬いつもと全然違うじゃん！めっちゃ面白い！」
かあっと和馬が赤面する。
和馬にしては珍しく、大きめの声を出した。
「う、うるさい！ごいー！」
ーーーー
『おい、和馬くんを可愛くしすぎだ。誰だよあれ』
いやあ、ついね！
『ついじゃねえよ。それから、前回の後書きの続きだ』
ゔっ！えーっと、それはあ…
あのね、結婚式は書こうと思うの！リク！
あともう一個もらってたんだけど、結構長めになりそうだから、短編集とは別に作ろうと思っててさ。
『アンケートは？せっかくしただろ』
…忘れてました、すみませぬ。
『おい！！』
いや、元々和馬死んじゃう話にしようと思ってたやつがあってさ。あの、旅館行くやつ。
『あー、じゃああれの続き書くのか？』
まあ、そうなるかな。
おつたま！
『ほい、おつたま』
いや…ね？忘れてたんじゃないのよ…？→←おう、幼児化するってよ。【すみれver.】
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たまご(プロフ) - さゆさん» こんにちはー！コメント返信遅くなってすみませんー！合唱部、お揃いですね。ようやく重い腰を上げて書き始めたので、よろしくお願いします。 (10月22日 16時) (
レス) id: 6747865d62 (このIDを非表示/違反報告)
さゆ - 私も合唱部でした… (8月15日 13時) (レス) @page49 id: f83e442703 (このIDを非表示/違反報告)
さゆ - 叫びましたよ〜！！笑 「光和最高っ！！」 (8月15日 12時) (レス) @page1 id: f83e442703 (このIDを非表示/違反報告)
アイスマン(プロフ) - おい、おい48ページの和馬くんをお姫様抱っこしたい貴様。 同感だ (2022年4月18日 21時) (レス) @page48 id: a725f7a9a5 (このIDを非表示/違反報告)
ペン太 - お返事書こうとしたらまた久しぶりになっちゃった……ぽのさん、たまごさん、お久しぶりです！ (2022年3月26日 16時) (レス) id: 1f3dfec746 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たまご | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/novel/suikahqd/
作成日時：2022年1月3日 16時
