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すみれside
「和馬くん…今日も来ないね」
健太がポツリと呟く。
一つの席が開いたままの生徒会室で、重苦しい空気が流れた。
みんな暗い表情。
「…まあ、いつか帰ってくるでしょ。和馬に限って何もないって！」
少しでも気分を盛り上げようと口を開くが、みんなもかすかに頷くだけで、何も言わない。
いつもなら沈黙がないようにしてくれる光一も、いつも話のネタが尽きない健太も、ここ最近はだんまりだった。特に光一。
和馬が、失踪した。
それを聞いたのは、１週間前。風早警部が、特別に教えてくれた。
教えてくれると思わなかったけど、意外と優しいとこもあるんだよね。
その警部も和馬が心配らしくて、顔色は悪く、くっきりとクマができていた。
どこでいなくなったのか。誘拐か、自分の意思か。
それすらも分からない。警察も手詰まりのようだ。
光一もなんとかしようとしてたけど、手掛かりの一つすら見つけられなかった。
この空気にいたたまれなくて、席を立つ。
「ごめんあたし、柔道の練習あるから」
ー
「すみれ！雑念が混じっているぞ！」
「っ！」
ドンッと、背中から畳に叩きつけられる。
眉を下げたお父さんは、あたしに話しかけた。
「友達が行方不明と聞いた。すみれも心配なんだろう？集中も出来てないし、今日の練習はこれでおしまいにしよう」
いつになく心配そうなお父さんの言葉に、無言で頷く。
普段着に着替えて、散歩をしようと外に足を運んだ。
そこで、小さな客人の姿。
「す、すみれちゃん…」
「そうだんしたいことがあるんだけど…」
「えっ、尚也と菜々夏！？」
ー
とりあえずあたしの部屋に招き入れて、ジュースを出す。
不安げで泣きそうな2人に、明るく声を張り上げて質問した。
「それで、どうしたの？」
「えっと、あの、あのね…」
「今まで怖くて言えなかったんだけどね」
小さな声でぽつりぽつりと話す2人。
ただ事じゃないと感じて、耳を澄ます。
「私たちね」
「見たんだ」
「「…和馬くんが、連れて行かれるの」」
ーーーー
ねえ自慢していい？
していい？
『なんだよ、お前に限って自慢できることねえだろ』
ふっ、甘いな。だし巻きのくせに。
『うざい。早く言え』
今日定期テストの結果返ってきたんだけどさ。
国語が1位だった。188人中。
え、すごくね？
『嘘つくな』
嘘じゃないって！
やっぱり、小説書いてるといいのかなあ…
すみません、ただの自己満足でした。
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たまご(プロフ) - さゆさん» こんにちはー！コメント返信遅くなってすみませんー！合唱部、お揃いですね。ようやく重い腰を上げて書き始めたので、よろしくお願いします。 (10月22日 16時) (
レス) id: 6747865d62 (このIDを非表示/違反報告)
さゆ - 私も合唱部でした… (8月15日 13時) (レス) @page49 id: f83e442703 (このIDを非表示/違反報告)
さゆ - 叫びましたよ〜！！笑 「光和最高っ！！」 (8月15日 12時) (レス) @page1 id: f83e442703 (このIDを非表示/違反報告)
アイスマン(プロフ) - おい、おい48ページの和馬くんをお姫様抱っこしたい貴様。 同感だ (2022年4月18日 21時) (レス) @page48 id: a725f7a9a5 (このIDを非表示/違反報告)
ペン太 - お返事書こうとしたらまた久しぶりになっちゃった……ぽのさん、たまごさん、お久しぶりです！ (2022年3月26日 16時) (レス) id: 1f3dfec746 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たまご | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/novel/suikahqd/
作成日時：2022年1月3日 16時
