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「お待たせ致しました〜！」
紫耀「ぜーんぜん待ってないよ！Aここのユニフォーム似合っとるなぁ」
「それ褒めてる？」
紫耀「褒めてる褒めてる！」
「てか聞きたいことたくさんあるけど！先に注文聞く！」
紫耀「あ！そっかそっか！」
"えーっと、じゃあコレと〜コレと〜"と、ホントに一人で食うのか？っていう量を注文していく。
「以上でよろしいですか？」
紫耀「よろしいです！」
相変わらず人懐っこい笑顔。左隣のテーブルのマダムも右隣のテーブルの女子高生もポケーっとした顔で紫耀を眺めてる。
「少々お待ちください」と言って去ろうとすると、私の腕が、彼のゴツゴツとした手に捕まった。
紫耀「今日、何時あがり？」
「10時だけど、」
紫耀「お、ちょうどいいやん！一緒帰ろ」
「帰るってどこに…」
紫耀「へ？Aんちに」
「いやさすがにちょっと………痛っ、」
やんわり断ろうとすると、紫耀を纏う雰囲気が変わった。
顔から一切の表情が抜け落ち、瞳に暗い色を落としながら、私の腕を掴んでいる手に力が入る。
紫耀「オレのこと入れられない理由でもあんの？」
「そ、そういうわけじゃないけど」
腕を拘束する力がギリギリと強められる。
あまりの痛みにもう頷いてしまおうかと思った瞬間。
反対の腕を後ろから引かれた。
廉「………うちの従業員のことイジメんのやめてもらってええですか」
紫耀「は？」
廉「近衛。リーダーが料理運べって呼んどるから行くで」
「あ、うん、分かった。」
そのまま廉に厨房の方へと腕を引かれた。
紫耀がどんな表情をしているかは、
想像できた。
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作者名：たまごちゃん | 作成日時：2019年10月13日 18時
