Naughty girl 【Ren.N】 (ページ11)

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紫耀「じゃあ次はオレが質問する番。アイツ誰？」

そしてまた、彼を纏う空気がホワホワしたものから突き刺すようなものに変わる。

「アイツ？」

紫耀「とぼけんなよ。今日一緒に働いてたヒョロイやつ」

「ああ。れ……永瀬のことね。大学の友達だけど。」

紫耀「それだけ？」

「うん」

紫耀「腕触らしてたな」

そう言って、私があの時廉に掴まれた部分に指を這わせる。

「それは紫耀がビビらせるからじゃん」

紫耀「言い訳すんな」

……言い訳も何も、私は怒られるようなことは一切してないんだけど、

紫耀「お仕置き、しなきゃなあ…」

彼の目の奥が光る。

「ね、ねえ、やだっ……」

紫耀「やだじゃねえだろ。高校んときからちゃんと教えてんじゃん、約束破ったらどうなるか。」

「破ってない…！」

紫耀「あ"？誰が他の男に触らしていいっつった？」

腕を引かれ、そのまま床に押し倒される。

紫耀「なんか答えろよ。オレ怒ってんの。分かんない？」

「……オカシイよ、だって私たち別に付き合ってるワケでもないじゃん！」

紫耀「………チッ、」

そうやって都合が悪くなると舌打ちして、殺されそうなキスで黙らされて。私もそれに流されて。

結局高校の頃からなにも変わってない。

私も、紫耀も。

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