世界一クラブの小説作るってよ。その5！！ (ページ3)

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前作で書いてたやつの続きページ3

今ね、ちょっと別の界隈にハマっちゃってね。
まじで推しが可愛い。軽くガラガラボイスで煽りマンで他メンバーより年下でゲームスキル高くて……ドタイプなんだが？

可愛い。
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光一side

……やばい。
精神的疲労が大変なことなっている。
おれは宿題をやるために机に向かっていた。ちなみに現在時刻午前五時。
昨日和馬との外出を経てくたくたになったおれは、帰ってきてからベットに倒れ込み、そのまま夕飯もなしに寝過ごしてしまった。無論宿題なんてやってあるはずなく、昨日に限って出された山のような宿題にやっと手をつけたところだった。

問題自体は簡単だけど、量が多い。答えが出てもそれを書き出さなきゃいけないから時間がかかる。
若干イライラしつつ、おれはシャーペンを止めることなく紙に滑らせた。

ー

「……はぁ」

「どしたの光一、なんか元気ないじゃん？」

登校途中、隣を歩くすみれが明るい声で問いかけてくる。太陽を思わせるようなうるさ……もとい元気な声で、おれの疲れた頭を揺さぶる。

「すみれ、声がデカイ……」

そう文句をつけたところで、ブブッとポケットに入れたスマホが振動する。

さっと取り出すと、画面を覗こうとするすみれから本体を遠ざけ、通知のあったメッセージアプリを開いた。それは和馬からのもので。

『今日、よければ外出でなくて一緒に勉強をしないか』

その文面を目にして、おれは『わかった』と間髪入れずに返信したのであった。

ー

宿題もできるし、和馬と過ごす時間も取れるし、一石二鳥。
なんなら明日、明後日、明々後日の分までワークを進めてしまおう。そうすれば今朝のようにならずに済む。

そんな考えを浮かべながら、おれは和馬の部屋に腰を下ろした。
無駄をなくした部屋は、予想通りの雰囲気だった。いかにも和馬らしい。

和馬と一緒に勉強する時間は楽しかった。
英語を教えて、発音が怪しいところを何回もシャドウイングして。問題演習を和馬がしているうちにおれが宿題を進める。
たまに挟むたわいのない雑談も、今までにないほど楽しかった。

すみれや健太とはこうならない。もちろん二人が嫌いなんてわけじゃないけど、こんな感情になるのは和馬だけだ。

これは、どの本にも載っていなかった。
変な感じだ。

……どうしてなんだろうか？

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和馬の命が消えるまで、あと五日。