世界一クラブの小説作るってよ。その5！！ (ページ12)

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アイアンメイデンと夢見がちな…… ページ12

カスですね！！！一ヶ月以上更新せず、その上リクエストもほったらかしにするなんて！！！ごめんなさい！！
あ、曲パロです。知ってる人多いのでは？
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十六世紀、ルーマニアと呼ばれる地域で。

「人類史上最悪の■■」と呼ばれる惨劇が繰り広げられようとしていた。

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小高い丘に、立派な石壁が天に伸びている。灰色が彩るチェイテ城の窓から、一人の少女が頬杖をついて外を眺めていた。上質な衣服に、美しい栗色の髪と瞳、そのすべてを引き立たせる白い滑らかな肌。驚くほど小さな顔には、ぱっちりと大きな目と桜色の唇が乗っている。
まるで童話から飛び出してきた無垢なお姫様のように、その少女＿＿クリスはそこにいた。

この少女こそ、惨劇の主人公。

「６５０人の娘を■した」と後世に伝わる、悍ましい事件の実行人。

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ふうっと息をついて、クリスは窓から離れる。ずっと外を眺められていればいいのに、そうも行かない事情がクリスにはあった。

最も、それはクリスにとって恐怖の対象でしかなかったのだが。

向かう先は、嫁いだ旦那様の母。気が進まず、近づくに連れて足取りが重くなる。それでも、行かなければなにをされるか分からない。

豪華な扉を前にして、コンコンとクリスのノックが響く。恐怖で張り付き震える喉を使い、絞り出すように声を放つ。

「お、お義母様……クリスです」

言うやいなや、バンっと扉が開いた。出てきた義母がクリスのサラサラな髪をむんずと掴む。ブチブチと嫌な音が響くのもクリスが悲鳴を上げるのも構わず、乱暴に部屋に引きずり込んだ。
そのまま床に転がしたクリスを拘束し、吊り下げる。涙を大きな瞳に溜めるクリスに、義母はためらいなく鞭を叩きつけた。

白い肌に赤がにじむ。皮肉な美しさが細い体に刻まれる。部屋に響くクリスの悲痛な絶叫。絶えず鳴る鞭の音。薄ら笑いを浮かべる義母と、それを傍らで見て冷笑を浮かべる義母の侍女。

これが、クリスの日常だった。

名指揮官として各地を戦争で回る夫、帰ってこない彼に変わり城を仕切る独裁者、義母。
仮にも家族であるはずのクリスは、義母におもちゃのように傷つけられていた。

毎日増える傷、心の支えになりうる夫さえいない日々。

そんな状況下で、クリスの心は確実に壊れていった。

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続く