＃ ３８ -yzr- ページ40
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意外にお互い話し合えたことに驚く反面嬉しく思った。小さなAの手が真っ赤になっていたのを温めるために握ると氷みたいに冷たくて思わず冷てぇ！と叫けぶがその前に嫌がるそぶりもなく素直に握り返してくれたから、それにまたもや驚いた。いちいち反応していると俺よりもずっとうるさい彼女にうるさいと２回も突っ込まれて少し反抗する。
「Aを見つけたって連絡しなきゃ。」
連絡しなきゃ皆が心配してしまうだろうと、片方の手で携帯でメールを打っていると急に手を引っ張られた。
「ゆ、結弦！！」
「うわっ！！」
結構な力だったため、後ろへ少しよろける。何事だと思って後ろを振り向くとAは下を向いたまま、あのさ、と切り出すものだから、俺は黙って彼女を見つめた。
「ひどいことも、八つ当たりもして自分勝手な行動しかしなくてごめんなさい。」
Aの声が震える。
「周りの目ばかり気にして言われるにが怖いから、結弦に迷惑かけたくないから、謝る勇気も出なかったし、なかなか言い出せなかった。本当にごめんなさい。」
Aのごめんなさいを受け取る前に、迷惑の言葉に引っ掛かる。
「...その前に俺に迷惑ってなに？」
「え？」
「俺一回もAの事迷惑だと思った事ないけど。」
「だってあんなことがあったんだよ...？全日本の前に私が騒動起こして。迷惑に決まってるよ！」
そんなことで迷惑だと思ってんの？馬鹿なの？
「迷惑な訳ないじゃん。Aだから俺は全然いいし、それに、Aの方が辛かったと思ってるし逆に俺は頼ってくれなかったことに怒ってる。」
そういうと彼女の大きな目が見開かれてこっちを見つめ、今にでも泣き出しそうな顔をして硬直したまま。
いつもAは一人閉じこもったまま、誰にも頼らない癖がある。どこかいつも変に我慢をしていて、何でもかんでも自分だけで何事も解決しようとする。
「ダメ？」
「...ううん。」
ワンテンポ遅れて首を小さく横に振ると、やっぱり泣き出した。
「あ、なんで泣くんだよ？！」
「だってっ...。」
Aの涙を指で急いで拭き取る。
「元旦から縁起悪っ！俺が泣かせた見てぇじゃん！」
「うっ...。」
その上今日Aの誕生日、もっと縁起が悪い気がする。
「あ...、それと誕生日おめでと。」
俺はそう言うと、涙が目にまだ残ったAが微笑んだ。
「...ありがと。」
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菜奈(プロフ) - 『小さな灯』作品読ませていただきました。主人公の心情描写が凄く、震災やお母さんとの内容には涙が止まりませんでした。続きも読ませて頂きたいのでパスワードを教えて頂きたいです。よろしくお願いします。 (2020年1月24日 6時) (
レス) id: 0fd3227b97 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - そうだったんですね！ それは、良かったです(*・∀・*)ノ (2018年8月19日 7時) (レス) id: 19c8ad80b4 (このIDを非表示/違反報告)
桃子。(プロフ) - あーちゃんさん» 申し訳ありません！！非公開に間違えてしていました...！お話が繋がっていなくてすいません。教えていただき本当にありがとうございます！ただ今直しましたので、よろしくお願いします！！ (2018年8月19日 0時) (レス) id: 47c9032c5c (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 最初のストーリーを読んでます。 何故か、36話が抜けていますが、話はとんでいる訳ではないんですよね…？ (2018年8月18日 22時) (レス) id: 19c8ad80b4 (このIDを非表示/違反報告)
桃子。(プロフ) - ?まなかさん» 申し訳ありません！今修正させていただきました！教えていただきありがとうございます！まなかさん、毎回コメントしていただき本当にありがとうございます！読んでいただけているだけで本当に嬉しい限りです。更新の方、頑張ります！ (2018年6月21日 18時) (レス) id: 47c9032c5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桃子。 | 作成日時：2018年6月10日 19時
