＃ ２６ ページ28
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結弦の誕生日の前日の練習は時間が被らないように夜ご飯のために一旦家に帰ってからまた夜遅くまでやっていた。あの事件があってからなるべく周りに言われないように、自分の世界で集中できるように、そして何よりも結弦に迷惑をかけないように心がけてきた。話をかけない、かけられたら自分の言葉で終われるように短く返す、練習で会わないのは無理だから極力対面しないようにする、そう自分の中で決めていた。学校ではまだしも、せめてここだけでは変な目で見られないようにと過ごしてきたのに、現実はそんんな優しくないようで周りに容赦なく陰口をとうとう言われてしまった。散々影で言われ慣れてきて、会話を目の当たりにするとこんなにも悲しい気持ちになるなんて知ってたはずなのに、言われたら堂々としてればいいとわかっているはずなのに、私はいつのまにかそれをできずにたじろいでいる。
いつのまにこんなへっぴりごしになったんだっけ。いや、元から弱かったか。
この日は更衣室で着替えもできずに、聞きたくもない陰口を気にし、トイレに行きわざわざ着替えた。ポタポタと透明な雫が目から零れ落ちて頬を伝って床を濡らす。氷上で悔しい時以外で泣くことなんてなかったのに、ここずっとでは常に泣いてばかりだ。おかげさまで目が常日頃赤く腫れていて、より一層不細工に見える。
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今日もリンクダッシュをアップ後にこなしてから３回転を何回か跳ぶ。それが終わったら一旦水分補給してからプログラムを通す。休憩していいよ、と奈々美先生に言われて振り向くと結弦がリンクインするのが見え、心臓が大きく跳ね上がって昨日の会話が頭をよぎる。
「お疲れ。」
すれ違いざまに、お疲れ、と言われたのに返事をできずに初めて結弦をガン無視をしてしまう。気まずい状況に落ちい行った私は振り返ることなくリンクサイドへ捌けて、奈々美先生の元へ滑っていった。せめて今日は結弦の誕生日なのにこんなことはしなくていいだろうが、と自分の心の中で突っ込みが生じるが、何もできることができずに顔をタオルに押し付けた。
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菜奈(プロフ) - 『小さな灯』作品読ませていただきました。主人公の心情描写が凄く、震災やお母さんとの内容には涙が止まりませんでした。続きも読ませて頂きたいのでパスワードを教えて頂きたいです。よろしくお願いします。 (2020年1月24日 6時) (
レス) id: 0fd3227b97 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - そうだったんですね！ それは、良かったです(*・∀・*)ノ (2018年8月19日 7時) (レス) id: 19c8ad80b4 (このIDを非表示/違反報告)
桃子。(プロフ) - あーちゃんさん» 申し訳ありません！！非公開に間違えてしていました...！お話が繋がっていなくてすいません。教えていただき本当にありがとうございます！ただ今直しましたので、よろしくお願いします！！ (2018年8月19日 0時) (レス) id: 47c9032c5c (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 最初のストーリーを読んでます。 何故か、36話が抜けていますが、話はとんでいる訳ではないんですよね…？ (2018年8月18日 22時) (レス) id: 19c8ad80b4 (このIDを非表示/違反報告)
桃子。(プロフ) - ?まなかさん» 申し訳ありません！今修正させていただきました！教えていただきありがとうございます！まなかさん、毎回コメントしていただき本当にありがとうございます！読んでいただけているだけで本当に嬉しい限りです。更新の方、頑張ります！ (2018年6月21日 18時) (レス) id: 47c9032c5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桃子。 | 作成日時：2018年6月10日 19時
