＃ ２４ ページ26
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「冷た...。」
目を覚ますと保冷剤が体のいたるところに置いてあり、頭には緩くなった冷えピタがくっついている。リンクダッシュをしていて、途中で結弦に腕を掴まれ、怒られたことしか記憶になく、あたりを少し見回す。
「起きた？」
「奈々美先生...。」
「今日はもう帰りなさい。」
保冷剤を受け取ってくれると同時に、帰れと言われた瞬間に、嫌だ、とムキになろうとすると睨まれて素直に返事をする。
「ゆづにも言われたでしょ。やりすぎなの。悔しい気持ちも嫌な気持ちもあるかもしれないけどそれを自分でコントロールするのもアスリートとして大切だよ。親御さんにも連絡しておいて帰らせる約束もしたから。今日はもう帰りなさい。」
「はい...。」
私は返事をして俯くと、奈々美先生は私の頭をポンポンと撫で、また明日ね、と言いい彼女は結弦の方へ向かって行った。
そっか、結弦は大会間際だった。
昨日の件については本当に迷惑をかける行為をしたな、と深く反省をする。まさかあんなにはやし立てられるとは思わなかったし、ネット上であれほど広まるとは一切思っていなかった。危うく彼の人生を壊そうとしていた自分がいると恐ろしい。
「...帰らなきゃ。」
帰り際には小学生のクラブの子達が『もう帰っちゃうの〜？』とか『豆ちゃんのプログラム見たい〜！』とか色々まとわりつかれるが、謝りながら頭を撫でて頬っぺたを優しく撫でてあげる。更衣室へ向かい、着替えてから髪の毛を結び直し、今までつけなかったマスクをした。
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「ものには限度！体調管理はこれからも大事なんだから！」
「わかってるよ...。」
「わかってるなら最初からやって！」
家に帰ると問答無用で即座に母に説教をされる。絶対彼女の説教は避けても通れないとは思ってたが、今日は一段と長い上に迫力がすごい。
「後これから１人で出歩く時はコンビニとスーパー以外は禁止。」
え、と反応する間も無く母が喋り続けた。
「これからはお母さんに買い物を頼むこと。これも結弦くんとAのためでもあるんだから。」
母さんの言葉でとどめを刺された
そうだね
私が我慢しなきゃ
お互いのために。
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菜奈(プロフ) - 『小さな灯』作品読ませていただきました。主人公の心情描写が凄く、震災やお母さんとの内容には涙が止まりませんでした。続きも読ませて頂きたいのでパスワードを教えて頂きたいです。よろしくお願いします。 (2020年1月24日 6時) (
レス) id: 0fd3227b97 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - そうだったんですね！ それは、良かったです(*・∀・*)ノ (2018年8月19日 7時) (レス) id: 19c8ad80b4 (このIDを非表示/違反報告)
桃子。(プロフ) - あーちゃんさん» 申し訳ありません！！非公開に間違えてしていました...！お話が繋がっていなくてすいません。教えていただき本当にありがとうございます！ただ今直しましたので、よろしくお願いします！！ (2018年8月19日 0時) (レス) id: 47c9032c5c (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 最初のストーリーを読んでます。 何故か、36話が抜けていますが、話はとんでいる訳ではないんですよね…？ (2018年8月18日 22時) (レス) id: 19c8ad80b4 (このIDを非表示/違反報告)
桃子。(プロフ) - ?まなかさん» 申し訳ありません！今修正させていただきました！教えていただきありがとうございます！まなかさん、毎回コメントしていただき本当にありがとうございます！読んでいただけているだけで本当に嬉しい限りです。更新の方、頑張ります！ (2018年6月21日 18時) (レス) id: 47c9032c5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桃子。 | 作成日時：2018年6月10日 19時
