＃ ２２ -yzr- ページ24
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学校で朝一友達に見せられたのはAがジャージ姿でプーさんのタオルを手にして店員さんに話している１枚の写真だった。感情がすぐに出やすい彼女はあからさまに困り果てた顔をして苦笑いをしていた。
「この女子ってお前の彼女？」
「はぁ？なわけないじゃん。３コ下だぜ？変な噂信じるなよ。」
幾ら何でも年下はないない、と友達の一言を否定した。やっぱ友達だよなぁ〜、とケラケラと笑って再び画面の上で指を動かす彼を目の前で見つめた。話によると、どうやら昨日練習前にお店に行ったAは、名前入りのプーさんのタオルを頼んだらしく、その際に店員が舞い上がって大きな声で俺へのプレゼントかと聞かれたのを周りに訊かれたみたいだ。もちろんその場で豆田Aだとばれ、お店は大騒ぎ状態。その後は商品を受け取って、彼女は全力疾走で逃げたようだ。それ以前に勝手に盗撮までして、写真を載せるなんて常識的にあり得ないと心底とった人を恨んだ。
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その日ももちろん練習で俺は全日本選手権のために４Ｔを再び取り入れてハードな日々を送っていた。リンクに行くとAの方が早くリンクにいて、自分からリンクダッシュをしていて、異様な光景だった。いつもならあのタイミングで水分補給をするのに苦しそうな顔をしてから再びリンクダッシュを繰り返して、明らかに体に負担がかかっているのに、その後には３回転を跳んでいた。誰がどう見てもオーバーワークで、奈々美先生が止めにかかって腕を引っ張っても首を無言で横に激しく降ってやり続けていた。
「馬鹿だろあいつ...。」
次の３フリップで着氷せずに転んで立ち上がったAの腕を思わず衝動で掴んだ。
「何？練習中なんですけど。」
「オーバーワークだよ、今すぐリンクから出ろ。先生に心配をかけるな。」
「別に普通です___」
目を三角にして鋭い目付きでこっちを睨んだ瞬間、Aは自分の言うことを終わらせることなくいきなり崩れ落ち、とっさに支える形になった。
「A？！」
「...き、気持ち悪ぃ...。」
それを見た奈々美先生は急いでリンクに駆け出してきて、俺はすぐにAを抱え、リンクサイドへ向かった。きっと、この体の暑さだと熱中症か脱水症状だ。奈々美先生にベンチにタオルを敷いてもらい、彼女を横に寝かせ、頭に冷えピタと冷たい濡れたタオルで体を拭いて首元、脇、足首にタオルで包んだ保冷剤をつける。
本当、何やってんだよ。
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菜奈(プロフ) - 『小さな灯』作品読ませていただきました。主人公の心情描写が凄く、震災やお母さんとの内容には涙が止まりませんでした。続きも読ませて頂きたいのでパスワードを教えて頂きたいです。よろしくお願いします。 (2020年1月24日 6時) (
レス) id: 0fd3227b97 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - そうだったんですね！ それは、良かったです(*・∀・*)ノ (2018年8月19日 7時) (レス) id: 19c8ad80b4 (このIDを非表示/違反報告)
桃子。(プロフ) - あーちゃんさん» 申し訳ありません！！非公開に間違えてしていました...！お話が繋がっていなくてすいません。教えていただき本当にありがとうございます！ただ今直しましたので、よろしくお願いします！！ (2018年8月19日 0時) (レス) id: 47c9032c5c (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 最初のストーリーを読んでます。 何故か、36話が抜けていますが、話はとんでいる訳ではないんですよね…？ (2018年8月18日 22時) (レス) id: 19c8ad80b4 (このIDを非表示/違反報告)
桃子。(プロフ) - ?まなかさん» 申し訳ありません！今修正させていただきました！教えていただきありがとうございます！まなかさん、毎回コメントしていただき本当にありがとうございます！読んでいただけているだけで本当に嬉しい限りです。更新の方、頑張ります！ (2018年6月21日 18時) (レス) id: 47c9032c5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桃子。 | 作成日時：2018年6月10日 19時
