story110__クーラー ページ18
「……とまぁ、こんな感じ」
その後もいろいろあった。
見張り役だった3人の殺し屋と共に、鷹岡は政府の方に引き渡すこととなったようだ。
皆が感染したウィルスは殺せんせーの予想通り、ホテルに来て最初に会った毒物使いの殺し屋が作った物らしいが、鷹岡が指示したウィルスとは別物だった。
実際使われたウィルスは食中毒菌を改良したもので、数時間猛威を振るった後は活性を失って無毒となるものだったそうだ。
事実、ウィルスで倒れていた全員、翌日には元気に戻っていた。
完全防御形態だった殺せんせーもダメ元で対先生物質の中に閉じ込められたが、エネルギーの一部を爆破させて難なくクリア。
帰宅した私は、兄に出来事の報告をしていた。
「ご苦労さまだったな。
何より、全員無事に帰ってきてくれて良かった」
兄が私の頭に手を乗せる。
ほんの少しだけ懐かしい感覚に、私は静かに息を吐いた。
「今月末は潜入もあるし、体調崩さないためにもゆっくり休んだ方がいいよ」
「…うん」
私は自室へ入るなり、ベッドに転がった。
クーラーを入れておいたため布団もひんやりと冷えていて、気持ちいい。
しばらく仰向けに寝転んだままボーっとしていると、いつの間にか私は眠りの底へと落ちていた。
「…ったく、冷房切らずに寝たら風邪ひくだろ…」
様子を見にきた兄がクーラーの電源を切り、
起きた後で私がグチグチと注意されたことは、
言うまでもない。
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嵐符(プロフ) - 来葉さん» コメントありがとうございます!文の書き方とかキャラの性格とか設定とか、気に入っていただけて光栄です…!!すぐにとはいかないかもしれませんが、必ずまた更新しますね…!! (2022年5月15日 22時) (レス) id: 84f6dbb787 (このIDを非表示/違反報告)
来葉(プロフ) - 文章の書き方とか夢主ちゃんの性格や物語の設定が大好きです…!!また気が向いたら更新してもらえたら嬉しいです!! (2022年5月14日 17時) (レス) @page38 id: a6cc678df9 (このIDを非表示/違反報告)
嵐符(プロフ) - 通りすがりの駄作者さん» コメントありがとうございます!半年ほど更新できていなくて本当に申し訳ないです…。自分としては、まだ完全に更新を止めるつもりはありません。待っていてくださり本当にありがとうございます…!励みになります。 (2021年9月11日 12時) (レス) id: 49e979e779 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりの駄作者(プロフ) - 私も自分の作品を止めてる立場でお聞きするのは大変アレなのですが、もう更新する気はないのでしょうか…?とても面白い作品でした。いつまでも更新待ってます。 (2021年9月11日 8時) (レス) id: a3e16989e8 (このIDを非表示/違反報告)
嵐符(プロフ) - ソラさん» ありがとうございます!!なかなか更新できてなくてすみません…。 (2020年6月6日 9時) (レス) id: 49e979e779 (このIDを非表示/違反報告)
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