暗殺教室には降谷零の妹がいる ２ 【暗殺教室】【名探偵コナン】

story64＿＿報告 ページ19

「お兄ちゃんに隠し事をするような子に育てた覚えは無いんだけどな」



悲報。初日から兄に交際がバレる。


「……………」


「二人とも、いろいろ分かりやすいんだよ。
いいね。中学生は素直で」


「…ハニトラ掛けまくってる誰かさんとは違うからね」


「それは仕事なんだから仕方ないだろ」


兄はわざとらしくため息を吐いた。



「あの教室は調査先だけどAの通う学校でもあるから、交友関係に口を出すつもりはないよ。
でも、せめて訊いたことには正直に答えてくれないと」


「異性兄弟相手に正直に恋バナする中学生なんて滅多にいないよ」


「…誰が恋バナなんて言った？」


頬杖をついてニヤリと笑った兄から、私は慌てて顔を背けた。


「それは、ほら、話の流れ的に」


「そろそろ中学生らしく素直に認めな」


「……………」


私は兄に背を向け、逃げるようにリビングを出ようとドアに手をかけた。


しかし、その手でドアを開けることはできなかった。


「…ちょっとお兄ちゃん、放してよ」


理由は、兄が後ろから私の手を掴んできたから。


「Aの交友関係で、任せる仕事変わってくるかもしれないんだけどな」


「……ズルい…」


「ズルじゃないさ。今のクラスメイトに会えたのも仕事のおかげだって忘れたのか？」


「………忘れてないけど」



結局、私は兄に正直に交際の報告をしたのだった。




「……報告したからには、邪魔しないでよね…」


「いや、それは約束できないな」

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