暗殺教室には降谷零の妹がいる２【暗殺教室】【名探偵コナン】 (ページ13)

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story58＿＿逆手ページ13

「ねーえ、これズルくない？理事長センセー」

グラウンドへ戻ると、今から二回の表、E組の攻撃が始まるところだった。

早速カルマ君が理事長にケチをつけていた。
どうやら次の打順は彼かららしい。

「こんだけ邪魔な位置で守ってんのにさ、審判の先生何にも注意しないの。
おまえらもおかしいと思わないの？」

カルマ君はバットを肩にかけ、くるりと一般生徒の方を向いた。

「あー、そっかぁ。おまえ等バカだから、守備位置とか理解してないんだね」

……彼お得意の挑発が炸裂した。

一般生徒はその挑発を買い、ガミガミと何やら言い返す。

しかしカルマ君はそれを無視し、一般生徒に背を向けた。

カルマ君の言う通り、野球部の守備位置は普通なら注意されるべきものだった。

多分、理事長の指示だと思うけど。

結局すぐに3アウトを取られ攻守交代となった。

…一回の表にE組がどうやって点数を取ったのかは知らないけど、少なくともE組の守備は散々。

杉野君の変化球により、なんとか2失点で抑えていた。

つまり、あと1点取られれば同点だ。

三回の表、E組の攻撃は、絶好調な野球部のピッチャーによる豪速球にて呆気なく3アウトを取られる。

そして、三回裏。
ここで2点取られればサヨナラ負け。

野球部は杉野君の球を見切り、しかもバントで塁に出始めた。

アナウンスを聞いていると、どうやら一回表のE組3点は、バントによって稼いだものだったらしい。

理事長はそれを大義名分として逆手に取ったのだろう。

あっという間にノーアウト満塁だ。

バッターボックスに入ってきた野球部のエース君は、
理事長に何を吹き込まれたのか憎悪や敵対心のオンパレードだった。