暗殺教室には降谷零の妹がいる ２ 【暗殺教室】【名探偵コナン】

story47＿＿初対面 ページ2

兄は私を見るなり表情を固まらせた。


「お前…、ここがどこか分かってるのか」


「飲み屋。バーっていうの？
私みたいな未成年が入る所じゃないよね」


私は、兄に向かってニコリと笑った。




朝は珍しく電車で出勤するし、晩ご飯はいらないって連絡入るし、これは飲みにいくのかと思って駅の近くのお店を覗いてみたら、兄の姿が見えたのだ。


ちなみに、兄の隣にはスーツ姿にメガネをかけた男性が一人。


「…降谷さん、知り合いですか？」


「………まぁ」


「はじめまして。えっと…風見さん、ですよね」


「えっ？あ、はい」


ちゃんと会うのは初めてだけど、私はこの人が兄と一緒に居るのを見たことはある。


「いつも兄がお世話になってます」


私は兄の隣に腰かけ、風見さんに笑顔を向けた。


「あああもう、何しに来たんだよA…」


兄は、しくじったとでも言わんばかりに額に手を当てている。


「兄……って、降谷さんの妹…ですか？」


「はいっ！降谷Aです」


私は笑顔はそのままに、少し小声でそう言った。



「…降谷さんって妹いたんですね」


「まぁ…。ついでにAは公安のことも知ってて、少し手伝ってもらうこともある」


「つまり、協力者ですか」


「…そういうことにしておいてくれ」



兄は頬杖をついて私を見ると、深くため息を吐いた。

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