いけない気分 ニックン ページ45
「ニックン……ちょっと、ニックンてば……」
僕にとってあなたは「おばさん」じゃないし
「ヌナが相手なら 誤解されても僕は嫌じゃない」って
言葉を証明したくて
いつまでも周囲を気にしてるあなたに
(に)「いいから＾＾大丈夫だよ」
そうウインクして
その手をいっそう強く握った
「……っ！？」
あなたは僕がふざけてると
思ったのか
目を丸くした後
僕からぷいっと目をそらしたけど……
その顔は少し赤くなってて
もしかしてヌナ、
ちょっとドキドキしてる？？
そう思うと
こっちまでドキドキしてきて……
ずっとこの手を離したくない気分だったから
コンビニから出た後
「あ、雨降ってる……」
(に)「小雨だし、走ってかえろう＾＾」
僕はあなたの手を引っ張り 走り出した
「…ニックン…っ、も少しゆっくり…っ、走って…」
あなたはすぐに息が切れて 苦しそうだったけど
(に)「ヌナ、運動不足だもんね＾＾」
僕が笑うと
悔しそうに手を振り上げ
僕に殴りかかろうとした
そんなじゃれあいも
たのしくて仕方なかったけど
「あ〜あ＾＾；結構濡れたね
はい、早く拭いて」
アパートに戻るとあなたはさっさと僕から離れ
タオルを差し出してくれた
でも濡れてるのはあなたのほう
(に)「僕はフードかぶってたから大丈夫だよ＾＾
それよりヌナのほうを拭かなきゃ」
受け取ったタオルを頭にかぶせると
「は？いいよ、自分で拭けるってば」
最初はそう言ったけど
(に)「いいから。じっとしてて」
してあげたいんだよって
構わず僕が湿った長い髪を拭きはじめると
僕の思いが伝わったみたいに
大人しくなったあなた…
多分いつもより強引な僕に戸惑ってるよね？
でも僕だって同じだよ
静かに、でも熱く脈打つ鼓動を感じながら
濡れた頬も拭いてあげる…
冷えて少し青ざめて見える肌は
しっとりと指に吸いつくようで
ずっとずっと触っていたくなる……
(に)「寒くない？」
髪を拭き終わっても
まだ離れたくなくて
乱れた髪を指で梳きながら
(に)「なにか温かいもの飲む？」
あなたの顔をのぞきこむと
ずっと俯いていた長いまつ毛がびくっと震えた
「だ、大丈夫…っ、テレビでもみよっか！？」
僕から逃げるように
買ってきたビールやおつまみをテーブルに並べるあなたの戸惑いが
僕をますますいけない男にさせていく……
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 127人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yukichansung(プロフ) - loveyさん» ふふふ＾＾ニックン、がんばりますよ〜〜ｗｗ (2016年2月10日 6時) (
レス) id: 56c3c51e5c (このIDを非表示/違反報告)
lovey(プロフ) - おお〜スっごくいい雰囲気じゃないですか(=ﾟωﾟ)ﾉ (2016年2月10日 0時) (レス) id: 4da1284e21 (このIDを非表示/違反報告)
yukichansung(プロフ) - loveyさん» ひひひ＾＾ (2016年2月3日 6時) (レス) id: 56c3c51e5c (このIDを非表示/違反報告)
lovey(プロフ) - うふうふ(^^)何か進展あるといいですね。会えなかった事で逆にふたりの距離が縮まったのかな？ (2016年2月2日 23時) (レス) id: b8c5aa2b52 (このIDを非表示/違反報告)
yukichansung(プロフ) - loveyさん» えーと(;´･ω･)あんまり大したこと言ってませんｗｗでもニックンはがんばります！ (2016年1月25日 20時) (レス) id: 56c3c51e5c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：yukichansung | 作成日時：2015年11月21日 2時
