挙動不審ヌナ ニックン ページ2
初めて逢った時
19歳の僕は
まだデビュー前の練習生だったけど
27歳のあなたは
文章を書くことを生業とする
一人前の大人の女性だったね
だけどあの時のあなたは酔っぱらっていて
あまりにも馴れ馴れしく
不躾で
挙動不審だったから
とてもそうは見えなかった
「こんばんは^^
おねえさんが
それ買ってあげようか」
深夜。宿舎近くのコンビニで
後ろから声をかけられて
僕は手にしていた雑誌を落としそうになった
その夜のあなたは
ベージュのレザージャケットを羽織ってはいたけれど
その下は
胸の谷間が見えるほど深いVネックのTシャツに
足のラインがすべて分かる細身のスキニーという
若い男には目のやり場に困るいでたちで…
おまけに足元は、
酔っ払いには不向きなピンヒール
長い髪をかきあげならにっこり笑う顔は
愛嬌たっぷりで可愛らしかったけど
僕は
初対面でここまで馴れ馴れしい大人の女性を知らなくて
もしやドッキリカメラかと
辺りを見回したほどだった
だけど店内に数人いた客は誰も
僕とあなたに注意を払っていなかった
どうやら
ドッキリではないみたいだけど……
こんな頭のおかしそうな女には
関わらないほうがいい
(に)「結構です^^」
僕は作り笑顔でやんわりと断ったけど
「いいからいいから〜^^
遠慮しないで^^
若い子はそういうの
みたいよね〜〜」
あなたは、雑誌の表紙を飾る
グラマラスな水着の金髪女性を指さして
にやにやと笑い
(に)「いや、
僕が見てたのはこれじゃなくて
中の記事ですから」
僕が冗談じゃないって顔をするのすら
愉しんでいるようだった
「はいはい^^わかったわかった
恥ずかしがらなくていいから」
(に)「いや、
恥ずかしいんじゃなくて…」
「ああん、もうなんでもいいや^^
とにかくきみ、ちょっとお姉さんに付き合ってよ
ご飯でもお酒でもおごってあげるから
ね！？」
その言葉にはぐらりときた
そう。僕はその時 猛烈に腹が減っていたのだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 127人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yukichansung(プロフ) - loveyさん» ふふふ＾＾ニックン、がんばりますよ〜〜ｗｗ (2016年2月10日 6時) (
レス) id: 56c3c51e5c (このIDを非表示/違反報告)
lovey(プロフ) - おお〜スっごくいい雰囲気じゃないですか(=ﾟωﾟ)ﾉ (2016年2月10日 0時) (レス) id: 4da1284e21 (このIDを非表示/違反報告)
yukichansung(プロフ) - loveyさん» ひひひ＾＾ (2016年2月3日 6時) (レス) id: 56c3c51e5c (このIDを非表示/違反報告)
lovey(プロフ) - うふうふ(^^)何か進展あるといいですね。会えなかった事で逆にふたりの距離が縮まったのかな？ (2016年2月2日 23時) (レス) id: b8c5aa2b52 (このIDを非表示/違反報告)
yukichansung(プロフ) - loveyさん» えーと(;´･ω･)あんまり大したこと言ってませんｗｗでもニックンはがんばります！ (2016年1月25日 20時) (レス) id: 56c3c51e5c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：yukichansung | 作成日時：2015年11月21日 2時
