今何時？ 2PM！3 (ページ9)

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I wanna hold your hand ページ9

「わかった。でもつらい時は我慢しないで。
これからは僕がそばにいて、手を握るから」

そう言って、
私の手をぎゅっと握ってくれたチャンソン。

韓国の男性がそうなのか、
チャンソンがそうなのかはわからないけど。
チャンソンは時々、
すごくストレートに甘い言葉を口にするから。

そんなこと言われたことのない私は、
すごくすごく嬉しいけど、
どんな顔していいのかわからなくて。

思わず、
チャンソンの手をぎゅーーーっと握り返してた。

「A！？痛い痛い！痛いよっ！」

どうして！？
どうして僕がこんな目にあうんだ！？
って目を丸くするチャンソン。

私はその胸におでこをぐりぐり押しつけて。
広い背中に腕を回して。

ぎゅーっと抱きついた。

「…A？どうしたの？」

「……嬉しすぎて泣きそう」

ていうか、すでにちょっと涙ぐんでて。
顔を上げられない状態。

チャンソンはそんな私の頭を優しくぽんぽんしてくれる。

それ自体は嬉しいし、すごくしあわせなんだけど…

「…チャンソン…。
そんなにしたら涙で化粧崩れるから」

「いいよ。化粧なんか崩れても。
そもそも、Aそんな厚化粧じゃないし。

泣いた顔も見てみたいな」

そう言って、
私の顔をのぞきこもうとするチャンソン。

「ちょっ！見ないで！」

私は意地で顔を見せまいとするけど、

「え～？大丈夫だよ。

僕だって、派手なアイメイク崩れて、
目の周り真っ黒なパンダになったこと何回もあるよ？」

「えっ！！ウソ。私、パンダになってる！？」

やだやだサイアク！！！って。

うっかり顔を上げてしまった後で、
しまったって気づいた。

「ぜ～んぜん。ちょっと目の周り赤いだけ」

チャンソンは嬉しそうににっと笑って。
だけど優しく、少し湿った私の目元を拭ってくれた。

少し照れくさいけど、私もその手を握った。

「……ありがと。
なにかあったときは私も、
チャンソンの手を握るからね」

そばにいるときは、この温かい手を。
離れてるときは、見えない心の手を握って。

チャンソンを守ってあげたい…。