行ってきます チャンソン ページ33
Aは考えてることがすぐ顔に出る
口にはしないけど
僕に上着差し出す顔が
微妙に「しゅん」となってて
だから
「も〜〜〜、またあれこれ考えてるな」って
僕は言わずにいられなかった
「ねえ、A。
さっき、
マネヒョンにすいませんっていったけど、
Aがあやることないでしょ？？
かぜひいて、ねつでたのは、
ぼくのせきにんだし。
ここにとまってって
おねがいしたのも、ぼく。
それに
ゆうべはちゃんとからだをやすめた。
それでもこうなったのは
もうしょうがない、でしょ？
でもだいじょうぶ^^
きょうのしごと、
こうそくじかんはながいけど
本番はながくないし
うたもダンスも、
かんぺきにあたまにはいってるから
そんなに心配しなくても
だいじょうぶだよ^^」
こんな調子で、いつも
ついつい話がなが〜くなってしまう僕
これだから「チャンソン先生」とか
言われるんだろうなって思いつつも
Aには笑っててほしくて
ほっぺをぷにぷにすると
「ありがと、チャンソン^^
仕事、がんばってね。
いってらっしゃい」
やっと
僕の好きな可愛い笑顔を見せてくれたA
しかも「いってらっしゃい」とか…
嬉しすぎて
顔がにやけそうになるけど^^
でももう行かなきゃだから
僕の肩までしかない小さなAの体を
ぎゅーーーーって抱きしめて
「いってきます！
かえりはおそくなるから
ねてていいからね！！」
僕はぶんぶん手を振り、
Aのいる部屋を後にした
高熱なんかぶっとびそうなほど
ご機嫌な気分で
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 96人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：yukichansung | 作成日時：2015年9月7日 1時
