ビタミンが必要 ウヨン ページ27
ジュノがAさんを迎えにいくと
手を挙げたから。
(う)「Aさんには
チャンソンが体調悪いこと
伝えといたほうがよくない？」
俺は親切のつもりだったけど。
チャンソンは即座に
(ち)「 絶対にだめ！！！」
首をぶんぶんと横に振った。
ジュノも
(じゅ)「言わないほうがいいな。
Aヌナ、気ぃつかって
来るのやめそう」
目に浮かぶなって苦笑い。
(ち)「うん、絶対言う
てか、韓国まで来たとしても
僕が熱あるって知ったら
僕んち泊まってくれない気がする…」
(じゅ)「だよな〜
Aヌナ、
最初はチャンソンの部屋泊まるつもりなくて
ホテル予約してたんだろ？」
(ち)「そう！
なんかあって、
迷惑かけたら嫌だからって。
それをなんとか説得して
やっと僕んちに
泊まってくれることになったのに〜〜」
またしても半泣きのチャンソン
その肩を
(み)「心配するな！
俺もついていって
うまいことやってやる！」
任せとけ！！と抱くミンジュン兄。
(ち)「ほんとに…？」
だけどまだ心配そうなチャンソン…
その肩を
今度はテク兄がぐいっと抱き寄せて
にや〜りと笑う
(て)「任せとけ〜。
俺も行く^^
逃げられるわけがないww」
(じゅ)「拉致じゃんww」
(ち)「……やっぱり僕が行きたい」
ますます不安そうなチャンソン
こんな時
一番安心感を与えられるのは
俺…
(う)「安心して、俺もいく」
(ち)「いいの？」
じゃあなくて
やっぱりクン兄か
(に)「大丈夫だよ、チャンソン
僕も行くよ
ウヨンと僕が責任もって
Aさんを家まで連れてってあげる
だからもう病院行きなよ」
(ち)「うん…ありがとう！
行ってくる」
やっとほっとしたような顔で
チャンソンが病院へと向かうと
クン兄がぽんと俺の肩を叩いた
(に)「ウヨン、最近優しくなったね^^」
(う)「え？」
(に)「ちょっと前のウヨンなら
お迎えついていくとか
しないでしょ？
チャンソンにも
女より仕事だろ
で終わりかと思った」
(う)「……」
確かに
以前の俺ならそうかも
(に)「どういう心境の変化？」
察しはついてるくせに
いたずらっぽく笑うクン兄
(う)「別に。風邪の時は
ビタミン必要だから」
そっけなく背を向けつつも
たぶん俺も、弱ってる時は
そばにいてほしいからって
思い浮かべたのは
まだ友達ともいえない
あの子の顔だった。
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作者名：yukichansung | 作成日時：2015年9月7日 1時
