157話 任務、お前もう絶滅しろ。 ページ9
『はぁぁぁぁ!?』
稽古場に私の叫び声が響き渡る。
真正面に立った兄が耳を塞ぐ。お前のせいだろうが!!
合宿３日目! 真希先輩と打ち合いする予定だったのだが、朝練が終わるやいなや、兄がこんなことを言ったのだ。
五「任務ダヨ〜!」
……いや、もう、マジふざけんな。
『ざけんな! 兄代われ!』
五「ヤダ〜!」
『いや、うっわダッッッッッッル』
虎「語彙力死んでる」
クソじゃん。力の配分ミスってるよ神様。せめて呪術師全人類の5%ぐらいにはしといてよ。
そして追い討ちをかけるようにこんなことも言った。
五「今からね! じゃ頑張って!」
よし。帰ったら殴る。蹴る。つねる。
頭の中で兄を半殺しにする算段を立てつつ全力疾走。
滑り込むように伊地知さんの車に乗り、車内で情報確認。
『自 殺サイト、ですか』
伊「はい。サイトに書いてある住所に白紙のハガキを送ると、日時と場所が書かれた手紙が返ってきます」
『そこに金銭を持って行くと殺してくれる……ってことですか』
伊「はい。住所の建物は二畳一間のシェアハウス。
ヤクザとかが私書箱代わりに使っているようなところです」
こういうアイデアを思いつくなら、代々呪詛師やってるような家系のやつではないんだろう。
今日はその建物を調べて、残穢が残っていたら私が呪力を追って本体を潰すってことらしい。
伊「着きました。ポストは右から四つ、上から三つだそうです」
指定されたポストを覗くと、中には大量のハガキが入っていた。
そして残穢もバッチリ付いてる。でも少し問題が。
『残穢が分かれてる……』
そう。玄関を出るところで二つに残穢が分かれている。
呪力の種類は一つだから単独犯だろうけど、何で?
撹乱目的か? いや、そこまで頭が回るならこんなに分かりやすい残穢は残さない。
いっそこの残穢もブラフで、本体はどこかに潜んでいるのかもしれない。
予想以上にめんどくさい。中途半端に頭が回るやつの相手は疲れる。
目を凝らして残穢を見ていたら、あることに気がついた。
分かれた片方の残穢に、点々と別の呪力がついている。
嫌な予感がする。
伊地知さんに頼んで、その残穢を辿るように車を走らせてもらう。
呪力が途切れたところは山奥の倉庫。
錆びついた、大きな鉄の扉をガラッと開ける。
嫌な予感が的中し、私は思いっきりため息をつく。
所狭しと並ぶ武具に、よく分からん壺。
倉庫には、呪具がびっしりと入っていた。
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yui(プロフ) - ゆうさん» 私も愛してます！！((((ありがとうございます！ 一回書き方の修正入れるかもなんですが……やっぱり台本書き文字数食うのでチートと揃えようかと。テスト明けにやる予定です！ (9月7日 17時) (
レス) id: 273fd39d94 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 更新楽しみにしてます！！夢主じゃないのほうもだけどこっちも大好きです！！！！愛してる！！！！ (9月7日 10時) (レス) id: 93da094e66 (このIDを非表示/違反報告)
寝子／猫 - ありがたやぁ〜 (8月18日 15時) (レス) @page5 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
yui(プロフ) - 寝子／猫さん» 相当嬉しいですねそれ！ 私が北海道大好きなので、せっかくならそっちを舞台に書こうかなーと思って書きました！ (8月18日 7時) (レス) id: 02206b89b3 (このIDを非表示/違反報告)
寝子／猫 - 道民からすると推しが北海道来てくれるぐらい嬉しい！！ (8月17日 22時) (レス) id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yui | 作成日時：2023年8月14日 10時
