159話 札幌という街の特殊さが ページ11
Aサイド
そして翌日。伊地知さんは別件が入ってたらしく、電車で札幌まで向かうことになった。
瀬「北海道でも任務ってあるんだな。現地に呪術師いると思ってた」
『呪いの強さは人口に比例しますから。
東京と地方じゃ呪いの狡猾さ、厄介さが段違いです』
瀬「うわー東京行きたくなくなったわ」
そう瀬呂さんが漏らしたところで駅に着いた。
『普通の地方はそうなんですけど、札幌はまた特殊なんです』
歩きながら街の様子を眺める。
うっすら残穢を感じた地下街に行けば、地上と変わらない程度には人がいた。
『普通の街は系統ごとに場所が分かれてます。アキバ系、渋谷系とか言うでしょ?
でも札幌は違くて、ジャンルがごちゃごちゃしてるから負の感情も混ざってくる』
そう。この街の特殊さが話をややこしくする。
どんな術師を派遣すればいいのか分からない。
相性を無視すれば同級の相手ができるのは同級以上なのだが、札幌の場合等級も変動しやすい。
種類の違う負の感情を取り込むことで等級がはね上がるのだ。
今回然り、4級だと思われてた任務が1級相当だった、なんてこともザラにある。
その点私は適任だ。
『私の場合いろんな戦い方ができるじゃないですか。
未知の世界と化してる札幌において、私ほど実力を発揮できる術師はそういない』
まあ、兄とか傑さんとかは相性なんてあってないようなものだし、シンプルに火力が化け物だから問題ないけど。
派遣されたのが1級だろうと油断はしちゃいけない。
瀬「……すげぇな。そういうの全部頭に入ってんの?」
『まあ一応。ヒーローみたく数が多くないので、一人一人にかかる比重は重いですよ。
等級が上がるほどしんどくなります。
知り合いの1級術師なんて脱サラですし』
七海さん元気かなぁ。兄のせいで胃に穴空いてそう。
『特級は結構自由にやらせてもらえます。
単独で国家転覆できる奴なんて、誰も敵に回したくないでしょうし』
そう言えば、ビクッとする瀬呂さん。
『ま、安心してくださいよ。ヒーローと呪術師の間には不可侵条約なるものが結ばれてるので、よっぽどのことがない限り私たちが牙を剥くことはありません』
そしてその瞬間、視界の端に残穢と同じ呪力を捉える。
反射的に振り返る。犯人か?
しかしそこにいたのは親子連れ。呪力は特に感じない。
『あのベビーカーの親子、追います』
瀬「え、あ、了解」
……なんだろう。すごく嫌な予感がする。
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yui(プロフ) - ゆうさん» 私も愛してます！！((((ありがとうございます！ 一回書き方の修正入れるかもなんですが……やっぱり台本書き文字数食うのでチートと揃えようかと。テスト明けにやる予定です！ (9月7日 17時) (
レス) id: 273fd39d94 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 更新楽しみにしてます！！夢主じゃないのほうもだけどこっちも大好きです！！！！愛してる！！！！ (9月7日 10時) (レス) id: 93da094e66 (このIDを非表示/違反報告)
寝子／猫 - ありがたやぁ〜 (8月18日 15時) (レス) @page5 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
yui(プロフ) - 寝子／猫さん» 相当嬉しいですねそれ！ 私が北海道大好きなので、せっかくならそっちを舞台に書こうかなーと思って書きました！ (8月18日 7時) (レス) id: 02206b89b3 (このIDを非表示/違反報告)
寝子／猫 - 道民からすると推しが北海道来てくれるぐらい嬉しい！！ (8月17日 22時) (レス) id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yui | 作成日時：2023年8月14日 10時
