53話 体育祭VIII ページ8
お昼休憩が終わり、とうとう決勝トーナメントが始まった。今年も相手を戦闘不能に追い込むか、場外でのみ勝敗がつくガチマッチ。
私は第三試合、先輩は第五試合。瀬呂さんと殺る……ゲフンゲフン戦るみたいだ。よかった……順調にいけば決勝で戦える。
第一試合は緑谷さんVS芦戸さん。
結果から言うと緑谷さんの圧勝。黒鞭で芦戸さんを捕まえて、そのまま場外へ出した。黒鞭って実体がないんだね。酸が効いてなかった。
第二試合は飯田さんVS上鳴さん。
開始した瞬間に飯田さんがレシプロバーストを繰り出し、上鳴さんは個性発動の間もなく場外。ポカーンってしてたよ。無理もないけど。
あの畳み掛け方は良いね。自分の能力をしっかり理解してその特性を生かした。実戦でも見せてくれたらいいなー。
そして、私の番。
ステージに踏み出せば嫌でも聞こえる観客の声援。その中には、勿論聞き慣れた声もあるわけで。
あの人達の前で、無様な試合は出来ない。
「第三試合！
帽子と白髪がトレードマーク、才色兼美の優等生！
五条A！
まだ目立った活躍ナシ、でも前年に引き続きの決勝進出者！
A組、瀬呂範太！」
選手紹介に悪意を感じる。決勝トーナメント来てる時点で充分活躍してるでしょ。
そんな事を考えていると、
「STAAAAART！」
なんの前触れも無しに試合が始まった。うるせー。
瞬時に飛んでくるテープ。単純な動きのソレを難なく避け、小さく呟く。
「呪言」
口に浮き出る蛇の目、舌には牙の呪印。
息を吸い込み、叫ぶ。
「ぶっ飛べ」
私が言葉を発した瞬間、テープは強制的に動きを止められ、場外までふっ飛ばされた。
「瀬呂君場外！
五条さん、2回戦進出！」
一瞬で終わった試合を見て静まり返る会場を一瞥し、私は黙ってその場から立ち去った。
「んーあーあー」
喉は大丈夫そうだね。相手が弱かったからかな？(失礼)
喉の調子を確かめながら歩いていると、曲がり角の向こうから誰かの気配がした。隠れてやり過ごそうと思ったが生憎、隠れる場所がない。意を決して立ち止まる。
前の角から出てきた大きな影を見て、一瞬背筋が凍る。
「君は……」
「タイミング最悪かよ」
まさかここで貴方と会うとは。
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yui(プロフ) - 第三弾はまだ作成中となっています。今日中にパスワード解除しますので、もうしばらくお待ちください。楽しみにしていただいてありがとうございます！！ (2023年2月5日 6時) (
レス) id: 8606fea28c (このIDを非表示/違反報告)
いちご大福 - いつも楽しく見ています！失礼ですが第三弾パスワードはどうしたらわかりますか？ (2023年2月5日 0時) (レス) @page37 id: 8d3847b149 (このIDを非表示/違反報告)
かれん(プロフ) - 初コメ失礼します。第三弾パスワードってどうしたらわかりますか？ (2023年2月4日 22時) (レス) @page37 id: 853b88f4af (このIDを非表示/違反報告)
猫狗 - yuiさん» 二リットル！？どうせなら二十リットル...((((相手にはできないのか...はっ、気づかれないようにザリガニでも忍ばせれば...(((((続き楽しみにしてます！ (2023年1月20日 21時) (レス) id: a2b9d0ac16 (このIDを非表示/違反報告)
yui(プロフ) - 猫狗さん» ええ実行しましたよ２Lってところがポイントです(((((お相手にはできないんですねそれが･･････ 理由は次回の投稿で！！ (2023年1月19日 18時) (レス) id: eb54d0122a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yui | 作成日時：2022年8月4日 18時
