【アイナナ】アニメヲタクの初恋-3 (ページ32)

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『え、お姉ちゃん行けないの？！』

「本当にごめんね…！急に打ち合わせ入ってしまってどうしても間に合いそうにないんだ…」

週末を迎えた今日、百さんがくれた映画の上映会の日

2枚頂いたのでお姉ちゃんと行く約束をしていたのだが、急に行けなくなったと当日になって言われ…

『えー…、1人で行くのか…。2枚もらったのに百さんに申し訳ないよ…』

「だからさ、代わりの人に声掛けておいたから！」

代わりの人…？

『私知らない人と行くのヤダよ…？』

「大丈夫！もうそろそろ来ると思うんだけど…」

そう言うと家のチャイムが鳴った

「あっ！来たみたい！維、出て！」

『えっ、私が？仕方ないなぁ…』

玄関を開けるとそこには予想もしてなかった人が立っていた

『た、環くん…？！』

「おう」

驚いていると後ろからパタパタとお姉ちゃんが出てきた

「環さん、おはようございます！今日は急に来てもらってすみません…」

「オフだからいいけど、何すんの？」

え、環くん何も聞かされないで来てくれたの…？！

『ちょっと待って…！？お姉ちゃん、環くんに何も伝えてないの？！』

そう質問すると、お姉ちゃんはぺろっと舌を出しウィンクした

てへっ！…じゃないんだよ！

「環さん、説明は維がしてくれますので後はよろしくお願いします！じゃあ維、お姉ちゃん行くから楽しんできてね！」

お姉ちゃんはそう言うと家を出て行ってしまった

『と、とりあえず上がって…？』

黙って首を傾げている環くんに説明をする為、時間にも余裕があったので家に上がってもらうことにした