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疲れ切っているお父さんは、リビングのテーブルに座った



2人分のお茶を入れ、私も向かい合うように腰掛けた



「お父さんが紡や三月くんたちに言わないでくれって頼んだんだ」



え…?



「君には自由に好きなことをさせてきた。でも周りが見えて、気が遣える君だから今までわがままも言わずに一人でそれに対応してきた」



私は何かを買い与えてもらうと言うより、服やおもちゃはお姉ちゃんのお下がりを使うことが多かった



それに大してお姉ちゃんばかりズルいという感情よりもお姉ちゃんは頑張ってるから仕方ないと思っていた



『だけどそれとどう関係が?』



「そんな君から自由や好きなことを奪いたくなかったんだ」



教えないことが私の自由を奪う…?



「君にお父さんの仕事のことや紡や三月くんたちのことを伝えたら、きっと君はアルバイトを辞め、学校でも一織くんや環くんとの接触を避けるようになったはず」



お父さんは私に気を遣って…



「だけどこんな事件に巻き込まれて、あの時の選択が間違っていたのではないかと考えたんだ」



お父さんは目を伏せ、俯いた



『お父さんの選択が間違っていても結果は同じだったよ』



知っていても知らなくても私を利用しようとした人は居たはず



相談しなかったら私も悪いんだ



顔を上げ、お父さんは小さく笑った



「紡も維も本当に強い子だね…。お母さんが居たら、お父さんは怒られるだろうね」



弱音を吐くお父さんを初めて見た



『お父さん、私…』



「それでね、1つ提案があるんだ」



お父さんの表情が少し変わった



「君を正式に雇おうと思ってる」



お父さんの言っている意味がよくわからなかった



『えっと…、卒業したらってこと?』



「いや、今からアルバイトとして手伝って欲しいんだ」



最初の話と何の関係があるのだろうか…

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設定タグ:アイナナ , アイドリッシュセブン ,   
作品ジャンル:恋愛
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GLAY(プロフ) - 環君大好きなので嬉しいです!更新頑張ってください! (2020年5月7日 20時) (レス) id: 9b9cc1c6b7 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ - 続き楽しみにしてます! 環くんかっこいい (2018年8月8日 17時) (レス) id: 7e96284a10 (このIDを非表示/違反報告)
かたつむりん(プロフ) - オリジナルフラグ外してくださいね! (2017年10月9日 17時) (レス) id: f35d15b5f6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みずき | 作成日時:2017年8月29日 16時

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