【アイナナ】アニメヲタクの初恋-3 (ページ20)

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「お邪魔しまーす！」

パーティが始まって数分後、TRIGGERの3人とRe:valeの2人が参加してきた

「みなさん、来てくれてありがとうございます！」

お姉ちゃんが誘導し、5人に飲み物が配られた

「ねぇねぇ！妹ちゃん誕生日なんでしょ？今日ね、プレゼント持ってきたんだ！」

百さんが私のところへ来てくれて、キレイに包装された箱を手渡した

『えっ…、いいんですか？』

「もちろん！開けてみて！」

その包みを開けると中にはチケットが入っていた

『特別上映試写会招待券…って、これ…？！』

それは百さんが主演を演じるアニメ実写化映画のチケットだった

「まずはむっくんの大ファンである妹ちゃんに観てもらいたいと思ってね！喜んでもらえたかな…？」

百さんは少し不安そうな顔をした

確かに実写化には抵抗があった

だけどこんなに百さんは原作ファンのためにもと思ってくれていることが伝わる

『嬉しいです…！楽しみにしてます！』

不安げな表情から笑顔に戻り、隣にいた千さんと顔を見合わせた

「百、来る途中ずっと気にしていたんだ。喜んでもらえるかなって。例え喜ばないなんてことがあるのなら、僕は君に何をしていたかわからなかったよ」

千さん、怖い…

「やめてよ、千！妹ちゃん、これからよろしくね！」

『はい！ありがとうございます！』

「そのアニメってどんな話なの？」

ほろ酔いの大和さんが私たちに質問した

『えっと、それはですね…』

「あぁぁぁあーっ！！」

急に奇声を上げる環くん

「二階堂さん、もう少し飲みますか？」

「おっさん、あっちで一緒に飲もうぜ！」

大和さんは一織と三月くんに連れられて、離れたテーブルに連れて行かれた

きっとあんなことが起きたから、思い出させないように気を遣ってくれたんだ

みんな優しいな…