【アイナナ】アニメヲタクの初恋 (ページ8)

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始業式が終わって、今日は午前中で終業
午後はバイトを入れていた

帰り支度をして教室を出ると、Bクラスに人集りが出来ていた

何事かと気にはなったが、時間がなかったのでそれを横目に私は足早に学校を出た

『いらっしゃいませ～！…ってなんだ、一織か』

店のドアが開く音がして、満面の笑みで振り返るとそこには一織が立っていた

「何ですか、その反応。ここは私の家ですよ」

バイト先は自宅から近くのケーキ屋さんで、一織の両親が営むお店

小さい頃から仲良くさせてもらっていて、アルバイトをさせてほしいとお願いしたところ、快く引き受けてくれた

「平日にこんな早い時間からシフトなんて入れて、他にすることないんですか？」

『うるさいなー。私はアニメのグッズ買うために働かなきゃいけないの！』

「はいはい、そうですか。それは頑張って下さいね」

なんでいつも上から目線なのよ…

『言われなくても頑張りますよーだ。それにしても今帰り？遅かったね』

「まあ、ちょっと…」

『ちょっとって…。あ、生徒会に誘われたとか？一織、転入してきた時から声掛けられてたもんね！』

「そうですが、そんなんじゃありません。まああなたに話すことでもありませんよ」

『ホント可愛くないよねー』

「別にあなたに可愛いと思ってもらおうと思ってないです」

『あっ、そうですかー』

ま、一織が素直に話すとも思ってないんだけどね