【アイナナ】アニメヲタクの初恋 (ページ37)

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昼食休憩の順番が回ってきて、私は控え室に戻った

ケータリングが準備されているので、好きなものを選んで食べることが出来る

休憩時間内なら自由に会場を回ることも出来るし、交通費支給、昼食も準備された上にお給料も発生する、アニメ好きな私には正直天職じゃないかと思う

昼食を終え、一人で会場を回ることにした

このイベントは声優さんやアニソン歌手などアニメに関わっている方がパフォーマンスを行う時間もある

会場に出るにはその方たちの待機部屋である楽屋の前を通る

スタッフと言えど無断で楽屋に訪問することは許されていないので、その付近には警備員が配置されている

警備員の前を通ろうとしたとき、1つのドアに貼ってある名前に驚いた

『和泉…三月…？』

…えぇっ！！？

三月くんはアイドルグループのはずだが、アニメの主題歌を歌ったと言うのは聞いたことがない

誰かにバレるのが嫌なので、ここなちゃんのコスプレのまま楽屋の近くをウロウロしていた私は警備員から変な目で見られている

スタッフカードは首からぶら下げているが、きっと怪しい光景だろう

すると三月くんの楽屋から誰かが出てきた