【アイナナ】アニメヲタクの初恋 (ページ18)

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午前の授業が終わり、昼休みを迎えた
　

いつも通り学食で昼食をとる

桜はお弁当持参だが、私に付き合ってたまに学食で一緒に食べている

『なんか疲れたなー』

学食人気No.1のチャーハンを食べながら呟く

「気を遣う私の身にもなってよ…」

桜がお弁当を突きながら嘆く

今日は色々あり過ぎた

全く授業に身が入らない

『…ごめんよ』

結構真面目に反省している

「今日維変だよ？何かあった？」

『わかんない…』

「わかんないことはないでしょ」

確かにわからないことはない
ただどう説明していいかもわからない

自分の中で状況が整理できていない

『まとまったら話すね』

「えっ？！それまでこの状況か…」

『…へ？あ、いや…、ごめん！授業は真面目に受けるから！』

やれやれ、と桜は笑う

こんな私と仲良くしてくれる桜に感謝の気持ちしかない

いつも迷惑掛けてるけど、友達って本当に大事だなって思う

桜の笑う顔を見てしみじみ感じた

昼食を終え教室に戻ってきた頃、昨日と同じくB組には人集りが出来ていた

『昨日もだったけど、あれ…何？』

「あぁ～、最近すごいよねー！そりゃ人気アイドルが2人も揃えばファンも毎日見に行くよね～！」

B組にアイドルが2人…？

頭に疑問符が浮かんだが、桜は話しを続けた

「普段はあんな一織くんも歌って踊ってる時はアイドルだもんね！」

桜は何を言っているのだろうか
少しも理解ができない

今、一織って言った？

環くんの間違いでは？

でも環くんともう1人いるんだよね…

やっぱり一織…？！！