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(TH)
なんとなく体が揺すられている感じがしてうっすらと目を開けると、ねーちゃんがオレの顔を覗き込んでいた。
TH「ねー…ちゃん…？」
「テテ、私とナム、もう出るからね？」
TH「…今何時？」
「10時ちょっとすぎ」
TH「もう行くの？」
「うん。ナムももう準備できたみたいだし。起こしちゃってゴメンね？」
TH「ううん、オレが前に言ったんだし」
「バイト、遅刻しないようにね」
TH「うん」
布団の上からポンポンと優しく体を叩いて、かがめてた体を起こすねーちゃん。
半分くらいしか開いてない目でそれを見てたとき、あることに気づいた。
TH「あれ？ねーちゃんそのジャケット…」
「これ？ナムが貸してくれたの。今日の服に合うんじゃないかって」
TH「ジュニひょんズルい…」
「え？」
TH「オレも貸してあげる！」
勢いよく起き上がって、壁に掛けていた黒のキャップを取り、ねーちゃんにぽすっとかぶせた。
TH「これ被ってって」
「え？でも…」
TH「いいの！被ってって！」
「わかったw借りるね？^^」
TH「うん！」
満足したのでまたもぞもぞ布団の中に潜る。
TH「行ってらっしゃいねーちゃん」
「ん、行ってきます」
くしゃくしゃっとオレの髪を崩してねーちゃんは部屋を出ていき、オレももうひと眠りするために目を閉じた。
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作者名：むらたま | 作成日時：2017年4月9日 12時
