[Fischer's] 希望の光 短編集 Part.9

初デート ページ44

A side

あれは…秋ぐらいだったかな…

私とシルクが付き合って初めてのデート

家は横だし、毎日一緒にいるから、付き合ってるっていう感じが全くしないんだけど、シルクが初デート行こ！って誘ってくれた

A「待ち合わせは…ここだっけ？」

当たりを見回すと、木にもたれかかってる人がいた

A「シルク、待った？ごめんね？」

シルク「全然w まだ10分前だしw」

A「え？！ どれぐらい前から待ってたの…」

シルク「…聞くな…行くぞw」

A「ちょ、待ってよw」

初デート場所はシルクが考えてくれた

A「わー、キレイ！」

シルク「だろ？ここからの景色がまじでやばくてさw」

A「こんな綺麗に紅葉が見れるなんてw」

いつもバタバタしてるから、ゆっくり過ごそうということで、紅葉を見に来た

A「本当にゆっくり過ごせてる」

シルク「いつも時間に追われてるからなぁ」

A「歩くスピード、めっちゃ早いもんねw」

シルク「タイムスケジュール並に組んでるのは誰だよw」

A「…私でーすw」

そして、休憩をしようということでカフェに入った

A「どれにしようかな…」

シルク「どれと、どれで悩んでんの？」

A「ティラミスとミルフィーユ…」

シルク「じゃあ、1つずつください！」

A「ちょ…どうすんのよ…」

シルク「ん？俺とAで半分こだろw あ、あそこの席空いてる」

こんな小さなことでドキドキする

あぁ…彼氏なんだって実感する

でも…そういえば…まだ手繋いでないな…

やっぱり、みんなの前で付き合う宣言しても、それは難しいよね…

シルク「おーい、Aー」

A「ふぇ？」

シルク「いや、ケーキ来てんのにボーッとしてるから」

A「わ、めっちゃ美味しそうw いただきまーす！…ん、美味しい！ほら、シルクも！」

シルク「あーん…ん、美味しいw」

今、普通にあーんってしちゃった…

ドキドキが止まらないよ…

カフェを出ると少し外が寒くなっていた

カーディガン着てるけど、手先が…

そう思ってると、シルクが急に私の手を掴んで、自分のと絡めて、ポケットに突っ込んだ

A「？！」

シルク「嫌…か？」

A「ちがっ…そうじゃなくて…手、繋げないって思ってたから…」

シルク「え？」

理由を話すと…

シルク「…照れて繋げながっただけだよ、気付けバカw」

今では考えられない照れ屋でウブなシルクさんでしたw
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とーん。さん
リクエストありがとうございました！

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