[Fischer's] 希望の光 短編集 Part.10

飛んで火に入る夏の虫 作戦 ページ31

A side

隣人「すいませーん！この蓋が開かなくてー」

ンダホ「あぁ…はい、取れましたよ！」

隣人「ありがとーございまーす！」

とか…

隣人「あ、偶然ですね！」

モトキ「そうですね」

隣人「今日はここで撮影なんですねー！」

とか…

A「はぁ…」

シルク「A…」

A「完璧に付けられてるよね…」

私たちの家の隣に引っ越して来た人が、Fischer'sのファンらしい

そこまではいいんだけど、撮影中にわざわざ絡んできたり、外で撮影する時に追いかけてくる

それと…

マサイ「A、これ…」

A「はぁ…また呟かれてるし…」

その撮影場所をSNSに呟いて拡散される

シルク「このアカウント特定できねーの？」

A「警察に頼んだら出来るけど、もしお隣さんじゃなかったらって考えたらさ…」

シルク「あー…」

このままじゃ、私たちだけじゃなく、別の方達にも迷惑をかけてしまう

なんか…撃退出来る方法は…

A「…あ…いい事思いついた…」

シルク「ん？」

A「名付けて『飛んで火に入る夏の虫』作戦」

シルク「…へ？」

A「ふふ、まぁ見てなさいw」

作戦としてはこうだ

隣人「すいません！これ、回覧板なんですけど」

シルク「ありがとうございます」

A「マサイ！明後日の撮影場所、アポとったら8時からお願いだって！」

マサイ「あー、じゃあ明日は遠出だし向こうに泊まってからだな」

隣人「大変そうですね、頑張ってください！」

よし…明後日の予定をしっかり聞いたみたいだね

いつもは家を出ていく音で着いてくるんだけど、今回は出先から直接行くから、その音は聞こえない

だから、これで私たちの場所に現れてSNSに呟いたなら全てはお隣さんということになる

そして当日

マサイ「…呟いてる…」

A「引っかかったね…」

まだ撮影も始めていないのに場所を呟かれた

辺りを見回すとあの人がいた

A「また会いましたね！」

隣人「うわー、偶然！」

A「そうですね！でも、あなたの前でしか時間と場所を言っていないので必然ですw」

隣人「…え？」

A「私たちがわざと言ったのに気付いていないんですか？それに、まだ撮影を始めていないのに、ちゃっかり呟いてくれてw」

隣人「私だっていう証拠あるんですか！」

A「この写真の角度、あなたの位置とピッタリなんですが？」

隣人「？！」

A「次やったら警察行きですよ？」

隣人「ご、ごめんなさい！」

飛んで火に入る夏の虫作戦、成功です！
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ます〜さん
リクエストありがとうございました！

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