[Fischer's] 希望の光 短編集 Part.10

お前以外 ページ29

ンダホ side

最近、Aちゃんがおかしい…

A「…疲れた…」

モトキ「ん？何か言った？」

A「何も言ってないよ！w」

嘘だよ…疲れたって言ったじゃん…

A「…もう無理だよ…」

マサイ「Aー、これなんだけどさー」

A「あー、これかw これは…私がやっとくw」

マサイ「え？でも、A、他の仕事もあるのに…」

A「大丈夫w あれは終わらせたからw」

…今さっき、辛そうな顔して無理って言ったじゃん…

もともと自分の辛いこととか吐き出さず溜め込んじゃう性格だけど、これは何か違う

ンダホ「ねぇ、Aちゃんのことなんだけど…」

シルク「…気付いた？」

モトキ「なんかおかしいよね」

マサイ「家ではどうなんだよ」

シルク「ひなとか奏陽、俺の前では普通にしてる。ただ…」

ンダホ「ただ？」

シルク「風呂が長くなった」

ンダホ「お風呂？それは別に…」

シルク「…そうじゃなくて。多分…いや、間違いなく泣いてる」

ンダホ「泣いてる？！」

シルク「すすり泣くような声が聞こえた」

モトキ「理由は分かってるの？」

シルク「いや、分かんねぇ。無理矢理なんて聞けねぇからさ…」

マサイ「あいつのことだから言うわけねぇか」

とりあえず、様子を見ようということになりシルクの部屋に移動すると

シルク「A？！」

前を歩いていたシルクの声が聞こえた

シルク「大丈夫か？」

A「…うん…」

何があったのか見ると、Aちゃんがキッチンで蹲っていた

シルク「何があった？」

A「…何も…」

モトキ「ないことないでしょ？何でもいいから言ってみなよ。スッキリするかもよ？」

A「…私って…需要あるのかな…」

ンダホ「需要？」

A「私がやってることって別に私じゃなくてもいいんじゃないかな…私である必要」

シルク「無いとか言うなよ？ 誰に何言われたか知らねぇけど、Aじゃないと俺達はここまでやってこれなかった」

A「…」

シルク「Aがいなきゃ上手く回ってない」

ンダホ「そうだよ？誰が俺達に歌の仕事を取ってきてくれたの？」

モトキ「Aちゃんがいないと、多分俺はここにいないよ？」

マサイ「好きなこと出来てるのは、Aが上手くやってくれてるからだろ」

A「みんな…」

シルク「俺達はA以外ありえねぇんだよ」

A「ありがと」

少し病んだAちゃんだったけど、すぐに復活していつも通りに戻ったw
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美夢さん
リクエストありがとうございました！

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