完全制覇への道 ページ38
A side
シルク君が進み出した。
最後の関門。ロープ渡り。
単なるロープ渡りじゃない。持つところも無く、ただ渡るロープがあるだけだ。それにたるんでる。
高い位置にあり、命綱があるから落ちても大丈夫。そして、みんなここで失敗してる。
そりゃそうでしょ…これだけ手も足も使って、結構乳酸溜まっているのにも関わらず、最後にこれだもん…
シルク君の勇姿をしっかりと撮るために、カメラを構え直した。
あっ…後ろからだけじゃなくて前からの絵も欲しいかも…
ここは最後の最後だから、マサイ君達が終わってたら来てるはず…
そう思ってたら声が聞こえた。
ンダホ「あっ!シルク!今やってる!」
みんな来てる…言うしか届かないよね…
A「…マサイ君!前からカメラお願い!」
Fischer's「…?!」
マサイ「…りょーかいっ!!w」
A「シルク君こっちは気にしないで、ちゃんと前見て進んで!」
裏切られて以来、久しぶりに大声を出した。
みんな驚いていて一瞬止まっていた。シルク君は少しバランス崩しかけたけど、持ち前の体感で耐えた。
ここ切ってもらわなきゃな…まぁ、進み出して序盤だったし何とかなるかな…
前からマサイ君が、後から私が一緒に撮影して数分…ついにこの時が…
モトキ「あともうちょっと!」
ンダホ「シルク!頑張れ!」
シルク「…!!…着いた…」
Fischer's「わぁぁぁ!!」
シルク「しゃぁぁぁぁ!!」
きた…着いた…出来たんだ…良かった…
管理人「おめでとうございます!あなたが初めてここのコースの完全制覇者です!こちらの賞状をお渡ししたいのと、写真を撮らせて貰ってもいいですか?」
シルク「大丈夫ですよ!その前にもうちょっと待ってもらっていいですか?彼女もいけるはずですよw」
ん?…何か話してる?…できるかな…まぁいいや…私は失敗しても大丈夫だし…
シルク「おい!A!俺は成し遂げたぞ!次はAの番だろ!…今、失敗してもいいやとか思っただろ!」
…えっ…何でバレてる…
シルク「そのカメラ、マサイの元にちゃんと戻すんだろ!失敗しても手渡せるとかダサいこと考えてんじゃねーぞ!…それに…さっき俺と約束しただろ!2人でこの壁越えるんだろ!」
…あぁ…もう…何でこの人の言葉はこんなにも胸に響くの…
シルク「今、Aは大きく前に進んだ!…じゃあ、これも越えられるはずだろ!…さぁ、来い!」
A「…分かった…頑張るから待ってて!」
395人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
canty(プロフ) - 和世さん» こちらこそありがとうございます!これからもよろしくお願いします(´˘`*) (2019年8月15日 21時) (レス) id: 9fb8c80b7b (このIDを非表示/違反報告)
和世 - リクエストに答えて頂きありがとうございます! これからも楽しみにしながら待ってます! (2019年8月12日 9時) (レス) id: c4a9e12989 (このIDを非表示/違反報告)
canty(プロフ) - ミナミさん» ありがとうございます!頑張ります! (2018年6月17日 21時) (レス) id: 9fb8c80b7b (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ - 早く続きみたい!!なんか進展していく感じがたまらなく好き!こういう系好きなのでこれからも頑張ってくださ! (2018年6月16日 20時) (レス) id: 62ab87529d (このIDを非表示/違反報告)
canty(プロフ) - はらさん» 申し訳ごさいません。編集の際に誤ってオリジナルフラグにチェックを付けてしまっていたようです。今は、もう外しております。ご報告ありがとうございます。確認を怠らないようにしたいと思います。 (2018年6月14日 23時) (レス) id: 9fb8c80b7b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:canty | 作成日時:2018年6月11日 19時