[Fischer's] 希望の光

俺達の決心 ページ11

シルク side

今後のことについてみんなで話し合おうと思い、リビングに集まった。

シルク「今後どうするかだけど…」

モトキ「Aさん…心配だね…」

ペケ「きっと、あの引退の時に何かあったんだろうね」

ザカオ「それから寝れてなかったのかなぁ…」

ンダホ「…Aさん、汚い世の中って言ってなかった？」

ダーマ「全てを間違えたとも言ってたね」

マサイ「汚い世の中…間違えた…あるべき姿…」

モトキ「もしかして…裏切られた…とか…」

シルク「…裏切り…」

裏切り、その言葉が重くのしかかった。今までに何回も裏切りにあってきた。けれど、その時はいつもメンバーがいた。裏切られても、みんながいれば、信じてくれる人が1人でもいれば怖くなかった。

Aさんにはいなかったのか？…

ンダホ「シルク…」

ペケ「Aさん…1人にしたら…」

ザカオ「また…」

その先は誰も答えなかった。

シルク「…俺…」

モトキ「ん？」

シルク「…俺…Aさんを助けたい…あの時、Aさんの話をしてて、ダホがAさんを見つけて、消えてしまうのを守って…全部何かの縁だと思った。いつも誰かのために動いてて、メンバーだけでなく他の人達の相談にものってて、スタッフさん達のこともちゃんと見てた。嫌な顔1つせず笑顔で楽しそうに。Aさんにその笑顔を戻したい。」

マサイ「…うん、俺も良くしてもらった。」

ペケ「俺も自分では分からない喉の変化に気付いてもらった」

モトキ「シルク、俺達もお前と同じ思いだよ。みんな、Aさんに助けてもらってた。」

ザカオ「昔みたいに笑ってもらいたい」

ンダホ「マネージャーとか、メンバーとか、仲間とか…本当はそこまでの関係になりたい。なんていったらいいか分かんないけど、今はまだそこまでじゃなくていいから、俺達を信じれる人達だと思って欲しい。」

シルク「俺達で、必ずAさんに笑顔を戻す。何があったか計り知れないけど、俺達は…いや、俺達だけは絶対に裏切らない」

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