君を大好きだ (ページ6)

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あなたside

勉強やだなって思っても毎日はやってきてそれを繰り返す日々を過ごしていた。

センター試験もおわり、私は苦手科目克服のために朝学習に行くようになり宏くんとはなかなか会わなくなった。

「Aちゃん...Aちゃん！」

「ん？なっちゃんどうした？」

「北山くんが呼んでるよ。」

そう言われてドアの方に目線を向けるとヒラヒラと手を振る宏くんがいた。

駆け足で宏くんに近づいた。

「急にどうしたの？なんか用事があった？」

「まぁ、お前の顔見ないのも寂しいなって思ってな。」

宏くんが切ない表情をして言うから私はびっくりした。

「宏くん、そんなキャラじゃないじゃん。どうしたの？なんか嫌なことあった？」

「なんだよ。ほんとに何もないって安心して。ただ心配だっただけ、元気そうでよかった。」

「うん、元気だよ。心配ありがとう。」

「そっか。じゃあ、それだけだから行くな。風邪ひくなよ、試験、明日だろ。」

「うん、気をつけるね。ありがとう。」

「おう。」

宏くんらしくなかったな。

さぁ、明日は試験だから頑張ろ。