君を大好きだ (ページ3)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:1,891 hit

3 ページ3

あなたside

今日も朝からチャラチャラしたやつはズカズカ歩いていく。

小学生の時からずっとそう。

どんだけ頑張って歩いても遠くて。

いつも置いてかれる。

でもちょっとした優しさで1度振り返って待ってくれたりする時もあるんだ。

「ねえ、もうあとちょっとだね、二人で登校できるのも。」

「「あ？そうだな～、長かったからな、俺ら。」」

「うん、宏くんは寂しくないの？」

「「は、なにが？」」

「私が東京に行っても。」

「「まぁな、Aとは違うし。しかもまだ合格も決まってないのに。」」

「もう、それは言わないで、来週、センターなんだからね。縁起が悪いこと言って。」

「「わかってる、わかってる。応援してるから、頑張れよ。」」

「ほんとに、思ってる？」

「「めんどくせぇな、思ってるよ。」」

宏くんはなんだかんだ、頭が良くてセンターなんか受けなくても地元、国公立の大学に合格もらってて私とはかけ離れてる。

センターなんてただ受けるだけらしい。

私とはほんとにおお違いで羨ましいことばっかり。

だって、宏くんはいつも私より1歩手前を歩いてるんだもん。