君を大好きだ (ページ12)

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あなたside

もう、ついちゃう。

宏くんはどんなときも一緒に歩いてくれた。

私が歩くのが遅くても歩幅を合わせて歩いてくれた。

受験する大学決めるのもいつも話聞いてくれた。

高校もお前のこと心配だからって私に合わせてきてくれた。

そんな宏くんから卒業する日でもある

東京なんてなんで行こうしようとしてるんだろうと思うことも多くて何度も悩んだ。

でもそんな時にいつも大丈夫って声かけてくれた。

「ねぇ、宏くん」

「ん？」

「ずっと、ありがとね。本当にありがとうございました。」

「なんだよ、急に。」

「今日、言いたかったから。」

「でも、俺からもありがとう。ずっとそばにいてくれて。」

そんな、宏くんのハニカム姿をみてやっぱり最高の幼馴染だなって。

少し、寂しくなって涙が一粒流れた。

「おい、泣くなよ。」

そんなこと言ってるけど宏くんも泣いてるよ。

高校生になって二人で寂しくて泣くなんてなかなかないよ、宏くん。

「んふふふ、宏くんも泣いてるよ。」

ただ、寂しいそう思った。