3日目�� ページ31
｢……っ……ふっ……｣
猗窩座との口付けも
何度目だろう
相変わらず慣れない舌の感触と
口内を舐め回される感覚
少し血の味が混ざっていて
猗窩座に血を飲まれたことを
嫌でも自覚させられる
全然甘くない……！
血は血でしょ……?!
猗窩座｢…おい｣
｢んっ………な、に……｣
猗窩座｢何故目を閉じる｣
｢えっ……や、だって恥ずかしいし｣
猗窩座｢俺を見ろ｣
｢っ……！｣
そんなに
色気を溢れさせて
欲を孕んだ瞳をして
熱い吐息で
猗窩座｢A…俺を見ろ｣
心臓がズキズキと
痛いくらい鳴っている
｢お……お断りシマス｣
猗窩座｢『見ろ』と言っているんだ。選ぶ権利はない｣
横暴……！
猗窩座｢…俺が大切に思っていた人たちは、いつも先に目を閉じる。閉じた目が開くことはもう無い。だから｣
あぁ
また
その瞳だ
切なく
悲しげに
縋るように
それなのに
私の心の奥まで
鋭く深く突き刺さる
猗窩座｢…お前は目を閉じるな。俺を見ろ｣
猗窩座｢俺をその目に映し続けてくれ｣
そんな事を言われたら
閉じれない
私の目に
その姿を映し続けなければ
あなたは消えてしまいそうだ
猗窩座の瞳をしっかり見つめる私に
満足したのか
猗窩座は柔らかく笑った
猗窩座｢……いい子だ｣
猗窩座は拘束していた私の両手を離し
抱き上げた
そのまま胡座をかいた猗窩座の上に降ろされる
猗窩座の足にすっぽり包まれて
両腕が腰に回されて
顔も身体も近い
｢あの……猗窩座……この体勢もすごく、恥ずかしい……近い……！｣
猗窩座｢お前は文句が多いな｣
｢真っ当な意見だと思いますけど?!｣
猗窩座｢で、バタバタしているその腕はどうするつもりだ？｣
うっ……
猗窩座は私を抱き締めている
つまりここで私が猗窩座に抱き着いたら
外へ出る条件が一つ達成されてしまう
そのまま口付けしたら
…………
猗窩座｢抱きついてこないのか｣
猗窩座はニヤッと笑う
｢だって、抱きついて、……そのまま｣
猗窩座｢そのまま？｣
｢……っく……口付けたら外に出れちゃうじゃん!!｣
恥ずかしい気持ちを抑えて捲し立てる
｢私は猗窩座を外に出さないって決めてるの！｣
猗窩座｢あぁ、いいんじゃないか｣
｢…………………………は？｣
あなた
私を痛めつけて
拷問して
懇願させるとか
言ってませんでした？
猗窩座｢このまま二人で｣
低く甘く心を揺さぶる声色で猗窩座が囁く
猗窩座｢二人きりで｣
捕らえて
離さない
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 519人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆあな(プロフ) - てふてふさん» てふてふさん(^^)コメントありがとうございます！私も無限列車編を見て鬼滅熱が再び燃えております(｀･ω･´)読んでいただけて嬉しいです(*^^*) (2021年9月27日 19時) (
レス) id: c561953436 (このIDを非表示/違反報告)
てふてふ - 完結から時間が経ってからのコメントで申し訳ないですが、無限列車編TV放送で再燃して読ませていただきました！ぽろっと涙が溢れるストーリーと、裏シーンはどきどきが止まらず本当に腰が砕けそうでした……！続編含め、素敵な作品をありがとうございました！ (2021年9月27日 14時) (レス) id: 2bb0e08beb (このIDを非表示/違反報告)
ゆあな(プロフ) - まりも。さん» まりも。さん(*^^*)なんて嬉しいお言葉…涙出るくらい嬉しいです！ありがとうございます(T^T) (2021年2月24日 19時) (レス) id: 728d21b7e2 (このIDを非表示/違反報告)
まりも。(プロフ) - もう何度こちらの作品を読んだことでしょう。大好きが止まりません(作品も猗窩座も) (2021年2月24日 13時) (レス) id: 1dc894a7c2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあな(プロフ) - まゆまゆさん» 嬉しいコメントありがとうございます！私も猗窩座大好きなので、ホントに私の欲望と願望を詰め込みました(笑)現実になってほしい…(o´艸`) (2021年1月27日 12時) (レス) id: 728d21b7e2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆあな | 作成日時：2021年1月11日 20時
