炎柱が吸血鬼?!�� ページ42
｢ど、…独占…？｣
今でも充分
独占状態では…？
『朝起きてから夜眠るまで、Aの瞳に俺だけを映したい。俺以外と言葉を交わさずとも、一日幸せだったと思わせたい。俺さえいれば……他の人間など不要だと』
｢…そ、れは｣
確かに独占だ
独占だけど
洗脳に近い
煉獄さんだけを見て
煉獄さんだけを思って
煉獄だけの世界で生きるなんて
不可能だ
｢煉獄さん、それは｣
不可能です、と言おうとしたら
煉獄さんの人差し指が
軽く私の唇に押し付けられた
『不可能ではない。ここから離れて、二人で過ごせばいい。Aは俺の為だけに生きるんだ』
………何を、言ってるんだ
いつもと変わらないように見える目の奥に
狂気の炎が渦巻く
私の腰に回された腕に再び力がこもって
ぐっ…と煉獄さんの身体に引き寄せられる
唇に押し付けられた指が離れ
その手が私の後頭部に添えられて
顔の距離も近くなる
私を覗き込む目は
私の心の奥底まで
煉獄さんの炎で焼きつくそうと視線を突き刺す
『れん、ごくさ、ん………っん、』
深い口付け
煉獄さんの舌が口内を舐めまわし
呼吸をも奪っていく
決してそらされることのない視線が
私の脳内に
逃れられない事実を叩き込む
【囚われる…投げることは許されない】
『…っあ、は、…れんご、く、さんっ…』
｢血を、飲む｣
『あ、まって……っう、あ』
煉獄さんが首筋に噛み付いた
また
この痛み
毎晩の儀式
そう、煉獄さんは吸血鬼だ
5年前
私を助けた時にかけられた血鬼術
術の元である鬼は倒したはずなのに
何故か解けず
未だに煉獄さんは
あの日から苦しみ続けている
【私を助けた為に】
だから
私は煉獄さんと共にいることが
私の責務だ
そう思って生きてきた
毎日
倒れるまで鍛えられることも
毎晩
気絶するまで血を求められることも
私の責務だと
だから
この先も
…この先、は…？
｢は、ぁ…れ、んご、くさんっ……ぁ、まって…｣
煉獄さんから返事はない
ただ
血を飲む音だけが響く部屋
｢まって、あ…ぁう……もう、むり…っ、れんごく、さんっ！｣
ズル……
首筋から牙が抜かれる
煉獄さんの舌が溢れた血を舐めとって
そのまま私の耳に口付ける
『A…いつも言うが…無理じゃないだろう…？まだ、イけるはずだ』
低く暗い
熱い欲を孕んだ声が
耳から脳を支配する
『悪い子だ……俺はまだ、足りない』
このまま
2人で行こう
2人だけで
『Aは、俺だけのものだ』
俺だけを
感じればいい
終わり
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Nami - 錆兎いたらどんな感じかな…吸血鬼錆兎書く人少なくない？ (2023年3月18日 11時) (
レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
廣岡唯殿 - 蜜璃ちゃん怖いわしのぶさんで面白いしろ (2022年12月6日 9時) (レス) @page42 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあな(プロフ) - レミーさん» レミーさん、コメントありがとうございます(*^^*)しのぶさんは現在書いてますがなかなか難しいです(^_^;) (2021年12月30日 17時) (レス) id: f77cc758d6 (このIDを非表示/違反報告)
レミー - しのぶさんの場合はどんな感じかな？ (2021年12月30日 7時) (レス) id: 50a6d14902 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあな(プロフ) - minaさん» minaさん、コメントありがとうございます(^-^)蜜璃ちゃんファンの方には申し訳ない感じになりました…すみません(/Д`; (2021年12月2日 9時) (レス) id: f77cc758d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆあな | 作成日時：2021年7月19日 21時
