音柱が吸血鬼?!�� ページ25
筋骨隆々
六尺以上はあるだろう
かなりの長身
そして
美しい銀髪
輝石をあしらった額当て
左眼に紅い紋様
赤紫の瞳
目が離せない
身体が動かない
心臓が
バクバクと大きな音をたてるのは
何故だろう
『…………名前は』
音柱様に問われて
挨拶もせずに固まっていた自分に気づいた
慌てて頭を下げる
｢大変失礼致しました。隠の御剣Aと申します｣
『…………地味だな』
｢…は…？｣
『その着物が地味すぎる。俺の傍にいるならもっと派手にいい格好しろ』
派手…？どういうこと…？
｢ですが…隠はこの格好と決まっておりますので…………ってあのっ?!音柱様?!｣
ひょいっと
音柱様が軽々と私を担ぎ上げる
『ではお館様、此奴は頂いていきます』
『天元……女の子は大切に扱わなくちゃ駄目だよ』
『大切に担いで行きますよ』
『…ふふっ…天元らしいね。A、よろしく頼むよ』
｢えっ、あ、はいっ！お任せ下さい！失礼致します！｣
音柱様の肩に担がれながら
慌ててお館様にご挨拶を返す
｢あの、音柱様！自分で歩けますから！降ろして下さい！｣
お館様のお屋敷を出てからも
私を担いだままの音柱様に話しかける
返事がない
担がれたままは恥ずかしいし
重たいだろうし
暴れるのはご迷惑だろうけど
少し手足を動かして
抗議してみる
｢音柱様！｣
『派手にとばすぞ。舌噛むなよ』
｢え？な、…いぃぃぃ?!｣
突然
音柱様が走り出した
走る、というよりは
飛ぶ？
もの凄い勢いで
景色が通り過ぎていく
それなのに
身体は全然ぶれない
担がれているのに
全く振動が伝わらない
やっぱり飛んでる？
よく分からない状況に
混乱しているうちに
人々で賑わう町中に着いた
『さて、まずはお前の衣替えだ』
｢衣替え？｣
『さっきも言ったろ。俺の傍にいるならそんな地味な格好は無しだ』
そんなことを言いながら
音柱様は
たくさんの着物を買って
再び私を担ぎ上げて走り出した
『着いたぞ。ここが俺の屋敷だ。入れ』
｢はい………失礼致します…｣
着物を抱えた音柱様の後について屋敷に入る
意外にも綺麗に片付けられた屋敷の中を進んで
音柱様は一つの部屋の前で止まった
『ここがお前の部屋だ』
｢え………｣
『なんだ、嫌か？』
｢と、とんでもない!!私のような者がこんな良い部屋を使うだなんて…｣
『そんな地味なことか』
ばさ…とさっき買った着物を置いて
『着替えろ』
そう言い残して
音柱様は行ってしまった
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Nami - 錆兎いたらどんな感じかな…吸血鬼錆兎書く人少なくない？ (2023年3月18日 11時) (
レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
廣岡唯殿 - 蜜璃ちゃん怖いわしのぶさんで面白いしろ (2022年12月6日 9時) (レス) @page42 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあな(プロフ) - レミーさん» レミーさん、コメントありがとうございます(*^^*)しのぶさんは現在書いてますがなかなか難しいです(^_^;) (2021年12月30日 17時) (レス) id: f77cc758d6 (このIDを非表示/違反報告)
レミー - しのぶさんの場合はどんな感じかな？ (2021年12月30日 7時) (レス) id: 50a6d14902 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあな(プロフ) - minaさん» minaさん、コメントありがとうございます(^-^)蜜璃ちゃんファンの方には申し訳ない感じになりました…すみません(/Д`; (2021年12月2日 9時) (レス) id: f77cc758d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆあな | 作成日時：2021年7月19日 21時
