水柱が吸血鬼?!�� ページ20
『は、…………っはぁ………』
うぅ…………
困った…
動けないし
冨岡さんの吐息が
首筋やら耳やらにあたって
なんかゾクゾクする
ドクドクと大きな鼓動は
私のものか
冨岡さんのものか
どれくらい経っただろう
このまま二人で倒れていても仕方ない
とにかく冨岡さんには布団に戻ってもらおう
｢あ、の………冨岡さん…？｣
ピクリ…
冨岡さんが少し顔を上げた
『…すまない』
｢いえ、大丈夫ですよ。とりあえず…｣
布団に戻りましょうと言おうとしたのに
｢っい…?!｣
冨岡さんに首筋を舐められた
ザラリとした感触と熱さで
背中が浮いた
｢な、にするんですか…?!｣
冨岡さんの肩を力いっぱい押して
私の上からよけてもらおうと藻掻くけど
全然動かない
｢冨岡さんっ…よけ、て……っあ、｣
私の声は冨岡さんに届かない
ゆっくり
ゆっくり
冨岡さんの舌が首筋を行き来する
その動きに
少しずつ
私の身体がおかしくなってくる
｢っはぁ……と、みおか、さんっ……やめて、ください……んっ｣
ピチャ…
小さな水音をたてて
冨岡さんが顔を上げた
苦しそうな表情は変わらないけれど
瞳が
いつもの冨岡さんじゃない
獲物を捕らえた獣の瞳
目を逸らせない
声が出ない
『……ほしい』
まただ
一体何が『ほしい』のか
『ほしいんだ………止められない』
うわ言のように繰り返す
よく分からないけど
何かほしいなら
持ってくるから
はっきり言ってほしい
｢と、みおかさん…｣
声が出た
｢何が、ほしいんですか？私に用意出来るものなら持ってきますから…｣
『…いいか』
その言い方は
『申し訳ない、頼んでいいか』
などではない
『覚悟はいいか』
有無を言わさない
圧力
｢あ、の……｣
『いいんだな』
｢いや、何がほしいのか教えて………って、な、ぁ｣
答えを示さないまま
冨岡さんは再び私の首筋に顔を埋めた
しかも
今度は歯を立てて
甘噛みだ
なんか
変だ
自分の口から漏れる甘い吐息と
冨岡さんから与えられる柔らかい刺激
身体の奥が熱い
『甘いな………ほしい…』
ヂッ………
｢…………っ?!いっ、たい…や、だぁ…っあ!!｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 74人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Nami - 錆兎いたらどんな感じかな…吸血鬼錆兎書く人少なくない？ (2023年3月18日 11時) (
レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
廣岡唯殿 - 蜜璃ちゃん怖いわしのぶさんで面白いしろ (2022年12月6日 9時) (レス) @page42 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあな(プロフ) - レミーさん» レミーさん、コメントありがとうございます(*^^*)しのぶさんは現在書いてますがなかなか難しいです(^_^;) (2021年12月30日 17時) (レス) id: f77cc758d6 (このIDを非表示/違反報告)
レミー - しのぶさんの場合はどんな感じかな？ (2021年12月30日 7時) (レス) id: 50a6d14902 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあな(プロフ) - minaさん» minaさん、コメントありがとうございます(^-^)蜜璃ちゃんファンの方には申し訳ない感じになりました…すみません(/Д`; (2021年12月2日 9時) (レス) id: f77cc758d6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆあな | 作成日時：2021年7月19日 21時
