岩柱が吸血鬼?!�� ページ16
照れたような
優しい笑顔
滅多に見られない悲鳴嶼さんの笑顔に
ドキッと心臓が高鳴る
『同じ想いだったか…こんなに幸せな気持ちになったのは初めてだ』
悲鳴嶼さんが
左腕で私を抱き上げたまま
右手で頭を撫でる
大きくて暖かい手に
久しぶりに撫でられて
不安だった気持ちが消えていく
頭を撫でた手が
そのまま私の左手を掴み
指を絡ませる
寂しいと嘆いた気持ちが解けていく
鍛え上げられた逞しい両腕が
私を優しく抱き締める
悲鳴嶼さんの暖かさと匂いに包まれて
心が満たされていく
私も悲鳴嶼さんの首に抱きついた
二人の間にあった僅かな隙間もなくなって
体温も匂いも
全ての感覚が混ざり合う
どれくらい
そうしていただろう
『A』
悲鳴嶼さんが不意に私の名前を呼んだ
『降ろしても良いか』
｢あ、ごめんなさい！重かったですよね！｣
『重くなどない。寧ろ軽すぎる…しっかり食べているのか？』
｢いつも一緒に食べてるじゃないですか…普通の女の子よりはかなり食べてますよ｣
ストン、と畳に私を下ろし…
たと思ったのに
｢ひ、悲鳴嶼さん?!ちょっとこの体勢恥ずかしいんですが？！｣
何故か
胡座をかいた悲鳴嶼さんの膝の上に座らされて
後ろから抱きしめられていて
悲鳴嶼さんは
私の項に顔を埋めている
『A、一つ言い忘れていたことがある』
｢…なんですか？｣
悲鳴嶼さんが話す度に
唇が触れて
吐息があたって
くすぐったい
『私は………………吸血鬼だ』
｢…………はい？｣
なんて言いました？
『吸血鬼は知っているか』
｢え、あの、あれですよね、血を吸う…｣
『そうだ…Aの血が欲しい』
そう言われて
｢分かりました、はいどーぞ｣
って言える人
いるのだろうか
｢あ、の……唐突過ぎて何とも答えにくいです…｣
『そうだな…すまない。だが、相思相愛と分かった今、本能を抑えることが出来そうにない。久しぶりにAの甘い匂いに触れて、Aの柔らかい身体を抱いて、理性が吹き飛んでAを喰い尽してしまいそうだ』
恐ろしいことを言われているのに
悲鳴嶼さんの吐息の熱さと
唇の感触と
腕の中の温もりで
全て許してしまいたくなる
『A』
悲鳴嶼さんが項を軽く噛んだ
ヒュッ…と私の喉が鳴る
噛んだ場所を悲鳴嶼さんの舌が舐める
ざらりとした感触に
身体が震えて
｢は、ぁ…｣
『そんな息遣いを聞いては、ますます歯止めが効かなくなる』
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Nami - 錆兎いたらどんな感じかな…吸血鬼錆兎書く人少なくない？ (2023年3月18日 11時) (
レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
廣岡唯殿 - 蜜璃ちゃん怖いわしのぶさんで面白いしろ (2022年12月6日 9時) (レス) @page42 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあな(プロフ) - レミーさん» レミーさん、コメントありがとうございます(*^^*)しのぶさんは現在書いてますがなかなか難しいです(^_^;) (2021年12月30日 17時) (レス) id: f77cc758d6 (このIDを非表示/違反報告)
レミー - しのぶさんの場合はどんな感じかな？ (2021年12月30日 7時) (レス) id: 50a6d14902 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあな(プロフ) - minaさん» minaさん、コメントありがとうございます(^-^)蜜璃ちゃんファンの方には申し訳ない感じになりました…すみません(/Д`; (2021年12月2日 9時) (レス) id: f77cc758d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆあな | 作成日時：2021年7月19日 21時
